ノードとは?UTMにおける位置づけとその仕組みについて解説!
複数の異なるセキュリティ機能を一つのハードウェアに統合し、集中的にネットワーク管理をするUTM。
統合脅威管理とも呼ばれていますが、そのUTMの管理・運営する際に、よく出てくる用語の1つに「ノード」があります。
本記事では、UTMにおけるノードの位置づけやその仕組みについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
UTMにおけるノードの位置づけとは?その仕組みについて解説!
そもそも、ノードとは何のことなのでしょうか。
ここでは、UTMにおけるノードの概念と位置づけについて解説しています。
ノードとは?
もともとノードは、「結び目」「集合点」「節」といった意味を持ちますが、IT用語ではネットワークを点(装置)と線(伝送路)での構成図で表した場合の点を意味します。
つまり、ネットワークを構成する、「パソコン」や「プリンター」等の装置のことです。
ちなみに、各ノードを繋ぐ線のことは「エッジ」もしくは「リンク」と呼びます。
「ノード=装置」であり、ノート数とは、そのネットワークに設置されている装置の数を意味します。
UTMにおけるノードの概念と位置づけ!
前述したように、ノードとはネットワーク上に設置されている装置のこと。また、別の言い方をすれば、IPアドレスが割り振られた各機器のことです。
そのため、社内ネットワークにUTMを設置すれば、UTMはノードの1つとなります。
ただし、ノードは使われるシーンによって、その意味合いが変わるため注意しなければなりません。
例えば、ファイアウォールのノードとは、そのファイアウォールに接続されている装置のこと。
つまり、ファイアウォールに接続可能なノード数とは、LAN内からWANへ同時に接続できるホストの数を指します。
また、データセンターで複数のサーバを1台に集約しているときのノードとは、サーバを指す単位。ノード数は、集約した装置と接続しているサーバ数です。
そしてUTMは、複数の異なるセキュリティ機能を1つのハードウェアに統合し、集中的にネットワーク管理をする装置です。
つまり、UTMにおけるノードの概念と位置づけは、下記のとおりです。
- ノード=接続されている装置
- ノード数=UTMに接続可能な装置の数
ただし、接続可能というのは同時接続できるという意味です。
UTMのノード数は?スペックの違いなど解説!
UTMは、複数の異なるセキュリティ機能を1つのハードウェアに統合し、集中的にネットワーク管理をすることが可能。そして、その統合脅威管理に用いる装置のことです。
UTMを導入すれば、「コストの軽減ができる」「脅威に対処できる」などのメリットがあります。
そのため、導入する企業が年々増えていることもあり、この統合脅威管理に用いられる装置は現在、いくつものベンダー(メーカー)から、スペックの異なる機種が提供されています。
そして、UTM機器には、下記のようなセキュリティ機能が搭載されています。
- ネットワークを監視するファイアウォール
- 1つのゲートウェイで管理可能なアンチウィルス
- 不正侵入を検知・防御するIPS/IDS
- 迷惑メールを防御するアンチスパム
- 有害アクセスを防ぐWebフィルタリング
- 危険な通信を制限するアプリケーション制御
また、高スペックのUTMには、上記以外の機能(オプション機能)が搭載されています。
これらのセキュリティ構造についての詳細は、UTMの多層防御とは?その仕組みと有効な理由を解説!の記事をご覧ください。
また、搭載されている機能の数だけでなくスペックによって、パフォーマンスが異なります。
そして、接続可能なノード数もUTMのスペックによって異なり、高スペックであるほど接続可能なノード数は増えます。
しかし、ノード数が多い方がスペックが高いUTMのため、価格が高いことが特徴。なかには、ノード数が無制限という機種も登場しています。
無制限のため、接続できるノードの数に制限はありませんが、その分価格も高く設定されています。
例えば、NECの「NetvisorPro V」のノード数と価格比較は、下表のとおりです。
ノード数 | 価格 |
50ノード版 | 450,000円 |
100ノード版 | 900,000円 |
250ノード版 | 1,050,000円 |
500ノード版 | 1,550,000円 |
1000ノード版 | 3,050,000円 |
無制限ノード版 | 4,200,000円 |
さいごに|サポートするノード数が無制限のUTMが存在!
導入するなら、ノード数が多いUTMの方がおすすめ。しかし、ノード数無制限のUTMは高スペックUTMとして位置づけられています。
高スペックUTMは中・大企業向けのタイプが主流のため、小企業にはあまり適していません。
しかし、最近は小規模向けの環境のUTMでもサポートするノード数が無制限という機種も登場しています。
オフィスの規模や業態に合わせて、最適なノード数のUTM導入を検討してみてはいかがでしょうか。
UTM
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