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ロードバランサーとは?UTMの負荷を分散する仕組みを解説!

UTMにはスループットなどの概念が存在することから、時間内に処理できるデータ量には限界があります。

 

ロードバランサーという仕組みを搭載することで、UTMにかかる負荷を一時的に分散することができます。

 

本記事では、ロードバランサーによるUTMの負荷分散について解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

UTMの負荷分散!ロードバランサーの仕組みを解説!

UTMの負荷分散!ロードバランサーの仕組みを解説!

 

UTMの機種によってスペックが異なるため、処理できるデータ量には限界があります。

 

そのため、ロードバランサーによる負荷の分散は、企業における業務効率化を目指すためにも重要な仕組みといえます。

 

まずは、ロードバランサーの特徴から詳しくみていきましょう。

 

 

ロードバランサーとは?

近年のネットワーク環境の多様化に伴い、インターネットを活用する事例が増加傾向にあります。

 

そのため、社内ネットワークにおいてデータ量が集中し、インターネットの遅延など業務に支障をきたすケースも報告されています。

 

ロードバランサーとは、データ量の負荷を一時的に分散し、安定したネットワーク環境を構築するための仕組みのこと

 

UTMによるネットワーク監視を行っている企業にとって、ロードバランサーの仕組みを採用することは、円滑な業務運営を行う重要な分岐点といえます。

 

もともと「ロード(load)」には「負荷」という意味合いが込められており、これをバランサー(均衡)することによって、ネットワーク環境の均衡が保たれます。

 

 

UTMにおけるロードバランサーの必要性

企業のネットワークセキュリティを担保するための仕組みとして、その代表的な施策方法にUTMの導入が挙げられます。

 

そしてUTMにはセキュリティ強化だけでなく、コンピューターウィルスを認知し知らせてくれる機能も搭載されていることから、安全な社内ネットワークを構築したい企業にはおすすめ。

 

しかし、前述したとおり、UTMには処理できるデータ量が限られていることには注意しなければなりません。

 

この問題を改善するには、ロードバランサーの搭載が必要。

 

ロードバランサーの特徴については前述したとおりですが、さらに具体的な仕組みをまとめると、下記のような内容が挙げられます。

 

  • 外部データパケットの信頼性による振り分け処理の分散
  • コンピュータウィルスの検知処理の分散
  • スパム対策処理における分散
  • フィルタリング処理の分散

 

これらの処理をすべて処理するには、UTMの性能上、難しいこともあります。

 

しかし、ロードバランサーの機能を搭載することで、これらの負荷を一時的に分散することが可能。結果的に、UTM処理の遅延を防止することに繋がります。

 

 

 

UTMにロードバランサーを搭載する方法と設定手順を解説!

UTMにロードバランサーを搭載する方法と設定手順を解説!

 

UTMにおける負荷分散の仕組みとして、ロードバランサーはおすすめの方法といえます。

 

それでは実際、どのようにしてUTMにロードバランサー機能を搭載すればよいのでしょうか。

 

UTMの機種によって具体的な方法や手順が異なりますが、大まかな認識としては、UTMをロードバランサー化するという考え方です。

 

つまり、UTMとロードバランサーはそれぞれの機種で存在するということではなく、UTMにロードバランサー機能を付加させるというイメージだということ。

 

それでは、UTMをロードバランサー化する手順について、簡単にみていきましょう。

 

ロードバランサー化の手順
  1. システムにログイン
  2. サーバーに接続
  3. 仮想サーバーにロードバランサーを構築
  4. 証明書の発行および認証
  5. 仮想サーバーに接続

 

具体的な構築方法は、各ベンダーの取扱説明書をご確認ください。

 

一方で、富士通の「IPCOM EX」シリーズのように、ロードバランサーを主軸としたUTMも登場。

 

既存機能として搭載されているため、互換性を懸念する必要もなく、安全にロードバランサーを取り扱うことができます。

 

このように、従来はサーバーの負荷分散として用いられてきたロードバランサーも、ネットワークセキュリティ分野としてUTMに搭載されるなど注目を集めています。

 

つまり、それだけ現代社会において、ネットワークセキュリティの強化が示唆されているということ。

 

各ベンダーがリリースしているUTMの機種によってスペックが異なるため、ロードバランサーの仕様も異なります。

 

オフィスの規模や用途、目的に合致したUTMのロードバランサーを選ぶことが重要です。

コラム:UTMの選び方は?抑えておくべきポイント3選!

 

 

 

さいごに|UTMにロードバランサーを搭載しよう!

さいごに|UTMにロードバランサーを搭載しよう!

 

今回は、UTMのロードバランサーについて解説してきました。

 

昨今のインターネット普及に伴い、ネットワーク負荷も増大しており、UTMにおける負荷分散も視野に含めた企業運営が必要となっている現在。

 

機種やスペックも多様化しており、オフィスの規模や目的などに合致したUTM選びが重要な課題といえます。

 

しかし、UTMにかかる過度な負荷を改善するロードバランサーは画期的であり、円滑な企業運営に大きく貢献することでしょう。

 

この機会に、ぜひUTMのロードバランサー導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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業界歴10年以上の生粋のOA機器営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 UTMや複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格でUTMや複合機を全国にリース販売しています。