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UTMのログ解析機能とは?セキュリティ強化に繋がる理由を解説!

UTMのログ解析機能は、外部要因に起因するサイバー攻撃や不正行為、トラフィック状況などを監視することができ、タイムリーなセキュリティ対策を講じる手段として用いられています。

 

本記事では、UTMのログ解析機能の役割やセキュリティ強化に繋がる理由などについて解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

セキュリティ上のログ解析とは?UTMとの関連性について解説!

セキュリティ上のログ解析とは?UTMとの関連性について解説!

 

ログ(log)とはロガリズムの略ですが、セキュリティ関連用語としては、機器やソフトウェア・システムの稼働中に起こった、下記の出来事を時系列で記録・蓄積したデータを意味します。

 

  • 起動や停止日時
  • エラーや障害の発生
  • 操作や設定の変更
  • 外部との通信

 

そして、そのログを集計し、分析する作業がログ解析です。

 

ここでは、UTMにおけるログ解析機能の特徴やセキュリティ対策の観点でログ解析が必要な理由について解説します。

 

 

UTMのログ解析機能とは?

UTMはファイアウォールやVPN、アンチウイルスなどの機能に加えて、ログ解析機能も機種によっては搭載しています。

 

UTMのログ解析機能とはログとして記録・蓄積され装置を通過したトラフィックやUTM 機能における動作、VPN接続履歴などを必要に応じて参照することができる機能のこと。

 

高度なログ解析をする場合は「Fluentd「Elasticsearch」「Kibana」といったログ解析のために開発された専用ツールを導入し、ツールを組み合わせる必要があります。

 

しかし、UTMを導入していれば、下記のログを必要に応じて参照することができます。

 

  • ログの記録日時
  • 通信制御情報
  • 送信元/宛先IPアドレス
  • 送信元/宛先ポート番号
  • プロトコル
  • アクセス先URL
  • 攻撃/ウイルス/スパムの有無
  • 送受信トラフィック量

 

セキュリティ対策の観点から、ログを解析することで原因を究明できるところは大きなメリットといえます。

 

 

セキュリティ対策の観点でログ解析が必要な理由とは?

悪意のある第3者から受けるサイバー攻撃への備えとするためには、侵入された後のセキュリティ対策ではなく、異常が発生していないかを常に監視する場面に重きを置く必要があります。

 

そして、異常が発生していないかを常に監視するセキュリティ対策に欠かせないことがログ解析です。

 

悪意のある第3者によるサイバー攻撃が多様化している現在、外部からの攻撃のみ対策を講じたとしても、そのすべてを完全に防ぐことは困難。

 

しかし、システムへの侵入を阻止できなかったとしても、ログ解析によって侵入した攻撃を迅速に検知できるため、被害を最小限に抑えることができます。

 

また社員が普段、どのような通信をしているのか、そしてインシデント発生時の調査も可能。そのため、操作ミスや内部不正による情報漏えい発生時に、その状況や侵入経路の追跡が可能なところは大きな特徴といえます。

 

 

 

UTMのログ解析機能がセキュリティ対策に繋がる理由について解説!

UTMのログ解析機能がセキュリティ対策に繋がる理由について解説!

 

UTMのログ解析機能がセキュリティ対策に繋がる理由には、「ネットワーク脅威を監視できるため」「異常なトラフィックを検知できるため」という2つの内容が挙げられます。

 

それでは、詳しくみていきましょう。

 

 

ネットワーク脅威を監視できるため

前述したようにログ解析することで、例え悪意のある第3者によるサイバー攻撃を受け、侵入を阻止できなかったとしても侵入した攻撃を迅速に検知できます。

 

侵入を迅速に検知できれば、対策も迅速に講じられるため、被害を最小限に抑えることが可能。また、ログ解析によって、下記の内容について調査できます。

 

  • 悪意のある第3者はどんな攻撃をしてきたのか
  • どこから攻撃したのか
  • システムのどこを狙ってきたのか
  • どのホストが攻撃に関係しているか
  • 通信のなかにウイルスやスパム認定された通信はあるのか

 

また、侵入を許してしまった後の対策(内部/出口対策)だけでなく、侵入される前の対策(入口対策)の強化も可能です。

 

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異常なトラフィックを検知できるため

トラフィックとは、通信回線やネットワーク上で送受信される信号やデータのこと、そしてその量と密度のことです。

 

回線や通信機器などは単位時間あたりに伝送・送受信できる通信量に設計上の限界があり、トラフィックの量がこれを超えると、極端な通信速度の低下や通信内容の部分的な欠落が生じます。

 

また、場合によっては不通になることがあります。

 

異常なトラフィックとは、設計時に予測された平常時の通信トラフィックと比べて、通信回線やネットワーク上にはるかに多くの量や密度のトラフィックが加えられている状態のこと。

 

UTMのログ解析機能を活用すると、通信回線やネットワーク上にどれくらいトラフィックが流れているのかなど把握できるため、異常値となっていた場合、迅速に検知できます。

 

異常なトラフィックは、下記の内容が原因で発生する可能性があります。

 

  • 検索演算子を使用している
  • VPNを使用している
  • ブラウザに保存されているキャッシュ/Cookieに異常がある
  • デバイスが接続しているネットワークに異常がある
  • ブラウザに異常な検索を行う拡張機能がインストールされている
  • ウイルスやマルウェアが異常な検索を行なっている

 

UTMのログ解析機能を活用することで、異常なトラフィックを検知できるだけでなく、適切な帯域の見直しや社内通信の異常トラフィックの原因究明もできます。

 

 

 

さいごに|UTMのログ解析機能を活用しよう!

さいごに|UTMのログ解析機能を活用しよう!

 

今回は、UTMのログ解析機能について解説してきました。

 

現代社会に存在するネットワーク脅威に対して、ログを解析して早急にセキュリティ対策を講じることは有効な手段の1つといえます。

 

ぜひ、UTMのログ解析機能を有効活用し、セキュリティ強化に努めてください。

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業界歴10年以上の生粋のOA機器営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 UTMや複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格でUTMや複合機を全国にリース販売しています。