ヤマハのUTMの特徴は?口コミや評判など徹底考察!
ヤマハ製のUTMは、UTXシリーズでチェックポイントソフトウェアテクノロジーズ株式会社と協業していることなど世界的にも大きな注目を浴びています。
ヤマハ株式会社がどんな会社か知らない方もいることでしょう。
楽器や音響機器が有名な会社ですが、UTMなどネットワークに関する製品もリリースしているのです。
- 「ヤマハ株式会社の歴史とは?」
- 「ヤマハ製UTMの特徴は?会社概要を知りたい!」
- 「ヤマハ製のUTMの評判は?口コミがどんな感じか知りたい!」
- 「ヤマハ製UTMのおすすめは?」
- 「ヤマハ製のUTMについて知りたいけど、どこに聞けばいいの?」
今、この記事を読んでいる方は、上記のことについて関心を持っているのではないでしょうか?
本記事では、ヤマハ株式会社のUTMの特徴や口コミ、評判などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
UTMなどのセキュリティー機器だけではない!ヤマハ株式会社の歴史とは?
ヤマハと聞くと楽器のイメージがある人も少なくないのではないでしょうか?
楽器だけではなく、音響機器、UTMなどさまざまな事業を展開しています。
また、ヤマハ株式会社の歴史について知らない方もいることでしょう。
ここでは、ヤマハ株式会社の歴史について解説していきます。
1897年に創業
創業年は、明治30年(1897年)です。創業当初は日本楽器製造株式会社として発足しました。
「ヤマハ」という名称が会社名に入ったのは、1987年になってからです。
1987年にヤマハ株式会社に社名が改称されました。
1987年は創業90周年にあたる年でした。
創業して以来ピアノ製造をはじめとした伝統的な楽器事業で売り上げトップブランドになりました。
そのため、世界シェア1位のピアノ生産量を誇ります。
世界3大楽器メーカーとしてのブランド力
世界3大楽器メーカーの1社であり、ローランド、ブランズとヤマハの3社が上位を占めています。
海外においてもかなり知名度があるブランドといっても過言ではありません。
特に、アコースティックピアノにおけるシェアは全体の約6割を占めています。
市場そのものは1980年前後の約30万台をピークに縮小。近年は、2万台を切るまでに市場が縮小しました。
また、電子ピアノでは世界でシェア5割を占めていて、他のメーカーの追随を許さないほど高い競争力を誇ります。
ホルン、トランペット、フルート、サクソフォンなどの楽器ごとに競合しているメーカーは異なります。
ヤマハはトランペットにおいては、バックと並び2強メーカーです。
1960年代から電子機器の製造
ピアノだけではなく電子ピアノやエレクトーンなどの電子機器も1960年代から製造、開発しはじめました。
そして、MIDIなどの規格で制定企業の1つとなりました。
また、電子機器の開発で得たノウハウを活かすことでオーディオ機器、ネットワーク機器、半導体などの電子部品などを製造するIT、AV事業でも知られています。
ヤマハと聞くとピアノや電子機器がすぐイメージできるほど、有名になりました。
ここまで解説してきた楽器製造から派生したものとして、高級車用の木工パネル製造などの自動車部品事業を展開しています。
ピアノの塗装、木工加工などのノウハウを活かすことで事業展開に成功しています。
IT事業、AV事業のピュアオーディオ部門では、情報通信機器やオーディオなどを事業展開しています。
2007年に産業ロボットの管理システム開発
2017年(平成29年)にヤマハとヤマハ発動機は、産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発して発売することを目指すと発表しました。
ヤマハ発動機はファクトリーオートメーションのIoT業界へ参入することになりました。
ヤマハ発動機とは、ヤマハ株式会社の二輪製造部門が独立して設立された会社のこと。バイクが有名で、日本だけでなく世界的に知られています。近年、世界の二輪市場において上位に入っています。
ヤマハ株式会社のグループ会社は、64社です。
グループ会社や関連会社で、ゴルフ、スポーツ用品事業やリゾート施設などのレクリエーション事業、音楽関連事業など、さまざまな事業を展開しています。
また、UTMに関連した事業については、後述します。
ヤマハ製UTMの特徴は?会社概要など紹介!
ヤマハ株式会社がどんな会社か、あまり知らないという方もいるのではないでしょうか。
ヤマハは、静岡県浜松市中央区に本社を構えています。
楽器や音響機器が有名な会社ですが、さまざまな事業を展開しているのです。
他、ヤマハ株式会社は、ネットワーク製品もリリースしています。
まずは、ヤマハのUTMに関連する会社概要についてまとめました。
- ヤマハ株式会社の概要
- ヤマハがリリースしているUTMとは?
それぞれ詳しくみていきましょう。
ヤマハ株式会社の概要
ヤマハ株式会社は、楽器事業を中心に日本では有名な企業の1つ。静岡県を拠点に、59社ものグループ企業を展開している会社です。
UTM事業では、チェックポイントソフトウェアテクノロジーズ株式会社(Check Point Software Technologies Ltd.)とも協業しており、国内でも注目されています。
ヤマハがリリースしているUTMとは?
ヤマハは、世界的に進歩し続けるネットワーク環境に対応すべくUTM事業を展開していますが、他社競合と類似しているOEM製品とは根本的に異なる点が強みといえます。
特にUTXシリーズは、チェックポイントソフトウェアテクノロジーズ株式会社のセキュリティシステムを採用しており、ヤマハが独自に改良していることから機能面やサポート面に優れています。
国産のネットワーク製品で安心して利用したい方には、ヤマハ製UTMはおすすめです。
ヤマハ製のUTMの評判は?口コミから徹底考察!
ヤマハのネットワーク製品のUTMは、主に「UTXシリーズ」「FWXシリーズ」が展開されています。中小規模オフィスに対応したUTM製品を主軸としており、セキュリティベンダーとしての地位を確立しています。
ここでは、下記の5つの評価ポイントで考察しています。
- 価格(評価|★★★☆☆)
- 性能(評価|★★★★☆)
- ファイアウォールのスループット(評価|★★☆☆☆)
- 国内シェア(評価|★★★★★)
- 本社がある国(評価|★★★★★)
それでは、詳しくみていきましょう。
5つの評価ポイント
ヤマハのUTMには、どのような特徴がみられるのでしょうか。
評価するポイントによって評価基準が異なるため、それぞれで判断したほうがよいでしょう。
ここでは、各評価ポイントごとに考察しています。
UTMメーカーのおすすめランキングは、こちらの記事で紹介しています。
価格(評価|★★★☆☆)
ヤマハのUTMは、UTXシリーズが初回設置や機能保守などのサービス込みでオープン価格で提供されています。
一方、FWXシリーズは92,000円(税抜)から取り揃えています。
価格帯としては国内でも標準といえますが、代理店によって取り扱い時の料金に差があるため注意が必要。中小企業向けのスペックで費用面においてもリーズナブルとの評判を得ています。
性能(評価|★★★★☆)
ヤマハのUTMは、50万もの同時コネクションが可能でファイアウォールやフィルタリングはもちろんのこと、スパム対応も充実しています。
またWANを1ポート、LANはレイヤー2スイッチを5ポート備えています。
ネットワークを一元管理できる機能を搭載しているシリーズですので、インターネットセキュリティの知識が浅くても安心です。
ファイアウォールのスループット(評価|★★☆☆☆)
ヤマハのUTMのうち、「UTX100」「UTX200」「FWX120」でそれぞれにファイアウォールのスループットが異なります。
機種名 | 新規コネクション数/秒 | ファイアウォールスループット |
UTX100 | 10,500 | 2,000Mbps |
UTX200 | 15,750 | 6,400Mbps |
FWX120 | 600 | 1,000Mbps |
スペックとしては中小企業向けで、スループットも6,400Mbpsと業務に対して柔軟な対応ができますが、大企業としては物足りなさを感じられることでしょう。
国内シェア(評価|★★★★★)
ヤマハのUTMのシェアは日本国内が中心です。
具体的な国内シェア率は公表されていませんが、チェックポイントソフトウェアテクノロジーズ株式会社と協業している社会的背景から、その注目度は高いといえます。
本社がある国(評価|★★★★★)
ヤマハの本社は静岡県です。
メーカーサポート専用窓口が日本語で対応してくれるため、分かりやすく丁寧だとの評判がみられます。
総合評価
ヤマハ株式会社は、静岡県を拠点に展開している電子系部品企業ということもあり、不具合時や故障時などに日本語でサポートが受けられることで評判が上々です。
UTMのスペックも中小企業向けでスループットなども一定の業務を網羅できる仕様となっているだけでなく、価格も手ごろなのでおすすめのネットワーク製品といえます。
世界的にも数多く存在するUTMメーカーが存在するなかで、迷われる方にとっては国産メーカーのヤマハはおすすめです。
おすすめのヤマハ製のUTMは?おすすめ3選を紹介!
ヤマハ株式会社のUTMについて詳しく知りたい方向けに、おすすめの3機種をまとめました。
ここでは、ヤマハ製各UTMの詳細について紹介します。
- UTX100
- FWX120
- UTX200
それぞれ詳しくみていきましょう。
UTX100
令和3年(2021年)に発売開始されました。
メーカーの希望小売価格は、176,000円(税込)。さまざまなセキュリティー機能を搭載していて、主に小規模なネットワーク向けの製品といえるでしょう。
ゼロデイ攻撃にも対応できるよう、チェック・ポイント社のThreatCloudと連携し、最新の脅威情報を反映できるのも特徴のひとつ。導入は簡単で、日本語のGUIによる初期設定ウィザードで、基本的なセキュリティ設定ができます。
ダッシュボードで各機能のON/OFFやログ、レポート確認も簡単に行え、運用がスムーズです。
また、「UTXサポートサービス」では、設定支援や先出しセンドバックなど、充実したサポートも提供されており安心して活用できるでしょう。
また、ヤマハルーターとの連携、一元管理に優れているため、ヤマハルーターを使用している企業におすすめです。
FWX120
平成24年(2012年)に発売されました。
メーカー希望小売価格は、91,300円(税込)。小規模、中規模どちらにも統合的に対応可能な製品です。
HTTPS通信対応のURLフィルタリング機能を備え、Web閲覧の制限が簡単に行えることも特徴のひとつ。不正アクセス検知機能(IDS)も搭載しており、インターネットからの攻撃を検出し警告を出すことができます。
さらに、MACアドレスフィルタリングによる端末ごとのアクセス制御が可能で、しっかりと端末管理が実現可能。VPN機能にも対応し、IPsec、L2TP/IPsec、PPTPなどを利用した安全なリモートアクセスもできるため、企業にとっても管理しやすいメリットがあります。
UTX200
令和3年(2021年)に発売開始されました。
メーカーの希望小売価格は、440,000円(税込)。UTXと機能面では差はほぼなく主に中規模ネットワーク向けの製品といえま す。
UTM100同様、簡単に導入できる日本語GUIによる初期設定ウィザードを搭載し、ダッシュボードで各セキュリティ機能のON/OFFやログ、レポート確認が可能。さらに、「UTXサポートサービス」による充実したサポートも受けられるメリットも大きいです。
UTX200は、8ポートのLANポート、1ポートのDMZポート、USB3.0 Type-Aポートなどを備え、コンパクトでありながら多機能なセキュリティ対策ができます。
ヤマハルーターとの組み合わせで、一元管理が可能となり、企業ネットワークのセキュリティ向上が見込めるでしょう。
ヤマハ製のUTMについて知りたい!どこに聞けばよいの?
ここまでヤマハ製のUTMの評判について、口コミから徹底考察してきました。
「ヤマハは音響機器、楽器が有名だけどヤマハのUTMってどうなの?」
「正直、詳しい人に聞きたい」
上記のように不安な方もいることでしょう。
そのようなときは、専門的な知識を持ったスタッフがいる専門業者がおすすめです。
さいごに|評判を参考にしてヤマハ製UTMを導入しよう!
今回は、ヤマハ製UTMの特徴や評判などについて解説してきました。
ヤマハ株式会社は主に音響機器、楽器のリリースをしているため、UTMなどのネットワーク機器を取り扱っているイメージはあまりない方もいることでしょう。
国産のメーカーなので、知らない会社のUTMを使用するのに抵抗がある人にはおすすめです。
リーズナブルな価格設定なため、導入コストを抑えやすいかもしれません。
国内でも知名度のあるチェックポイントソフトウェアテクノロジーズ株式会社との協業により、UTXシリーズを展開しているヤマハは、その注目度からUTMシェアの広がりをみせています。
ぜひこの機会に、ヤマハ製UTMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
UTM
最新記事 by 堀田直義 (全て見る)
- UTMとセキュリティスイッチの違いとは?費用対効果を比較解説! - 2025年2月11日
- UTMのメーカーはファームウェアをほとんど更新しない? - 2025年2月6日
- ソフォス(Sophos)のUTMの特徴は?評判について考察! - 2025年2月6日
- ヤマハのUTMの特徴は?口コミや評判など徹底考察! - 2025年2月6日
- ランサムウェアとは?UTMで防御できる仕組みを解説! - 2025年2月5日