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ファイルサーバーの帯域制限とは?システムに影響しない伝送方法など解説!

ファイルサーバーからデータを転送する場合、システムがダウンしないような帯域制限をかけなければなりません。

 

本記事では、ファイルサーバーの帯域制限について解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

ファイルサーバーの帯域制限とは?仕組みについて解説!

ファイルサーバーの帯域制限とは?仕組みについて解説!

 

OSのファイル共有機能を利用できるファイルサーバー。1つのコンピューターだけでは保存・管理が難しい、大量の社内データの保存・バックアップが可能です。

 

またファイル共有機能に特化しているため、利用することで社内外のいくつものコンピューターとファイルの共有化が図れ、業務効率化が期待できます。

 

ファイルサーバーからデータ転送する際に、転送するデータの情報量が大きい場合はシステムダウンの危険性があるため注意が必要。その危険性を回避できる仕組みが、サーバーサイジングと帯域制限です。

 

ここでは、帯域制限の特徴やその必要性について解説しています。

 

 

帯域制限とは?

帯域制限とは、本来の帯域の幅を狭めた(制限をかけた)、もしくは狭められた(制限をかけられた)状態のことです。

 

帯域について簡単にまとめると、下記のとおりです。

 

  • 帯域が広い=通信速度が速い
  • 帯域が狭い=通信速度が遅い

 

ファイルサーバーのデータ転送など、通信には電気エネルギーが必要ですが波のような状態で進んでいるため、一般的には電波と呼ばれています。

 

そもそも電波は周期を持って振動していますが、振動幅は電波によって異なっており、振動が1秒間に何回行われているかを数値にした指標が周波数です。

 

そして帯域とは、通信に使っている電波の最低周波数と最高周波数の間の周波数域のこと。帯域幅が広いほど、通信で多くの情報を送ることができます。

 

逆に、幅が狭くなるほど、1度に送れる情報量が減少します。

 

 

ファイルサーバーにおける帯域制限の必要性

インターネット通信では、多くの情報を送ることができた方がよいですが、ネットワークへの負荷が大きいところは問題点といえます。

 

料金固定の使い放題型のインターネット接続サービスで、膨大な情報量を送受信するヘビーユーザーや利用者が多い時間帯に帯域制限をかけることがありますが、利便性を保持するためにはネットワーク全体の負荷を下げることが課題です。

 

ファイルサーバーから転送する情報が膨大な場合、ネットワークに大きな負荷がかかり、繋がっている他のコンピューター通信にも影響を出してしまうでしょう。

 

また、全体のシステム動作に支障をきたしてしまう恐れがあります。

 

その危険性を回避するために、ファイルサーバーに帯域制限をかけることは必要。前述したように、帯域制限をかけるということは、帯域の幅を狭めるということです。

 

狭めたことで通信速度が遅くなり、本来よりもファイルサーバーから情報が転送される時間がかかってしまいますが、ネットワークへの負荷は減らせます。

 

 

 

ファイルサーバーに帯域制限をかける方法について解説!

ファイルサーバーに帯域制限をかける方法について解説!

 

システムダウン回避のためにファイルサーバーに帯域制限をかけるには、どうすればよいのでしょうか。

 

その方法の1つとして、QoSポリシーを使った方法が挙げられます。

 

まずは、QoSポリシーでファイルサーバーに帯域制限をかける方法について、詳しくみていきましょう。

 

また、他にもネットワークが事業者によって意図的に帯域制限をかけられている場合において、システムダウンの回避方法も紹介します。

 

 

QoSポリシーを使った方法

QoS(Quality of Service)とは、ネットワーク上のサービスを安定して使えるようにするために、データを通す順番や量を調整する技術のこと。QoSポリシーを使うことで、下記の対応できます。

 

  • 特定のトラフィッククラスに与える帯域を、一定値までに制限できる
  • IPヘッダーのDSCP(DiffServ Code Point)フィールド値による帯域制御ができる
  • トラフィックごとに送信の優先度を変更できる

 

そもそもQoSポリシーを使うことで、帯域を一定値まで制限をかけることが可能。事前にシステムに影響が出ないところまでQoSポリシーを使って制限をかけておけば、ファイルサーバーから大きな情報の転送を行ってもネットワークに多大な負荷がかかることはありません。

 

つまり、システムダウンが発生することはないということです。

 

 

VPNによる帯域制限解除

ネットワークが事業者によって意図的に帯域制限をかけられている場合、ファイルサーバーから転送する情報が少しでも大きくなっただけで、システムダウンしてしまう可能性があります。

 

そうした場合にシステムダウンを回避する方法が、VPNによる帯域制限解除です。

 

そもそもVPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に仮想暗号化された専用線を設け、安全なルートを確保したうえで重要な情報をやり取りできるようにする技術のこと。

 

VPNでの仮想専用線を使ってファイルサーバーにアクセスすれば、事業者による帯域制限がかからなくなるため、遅くされていた通信速度が速くなります

 

通信速度が速くなったことで、ネットワークにかかる負荷が減少できるため、システムダウンが回避できるでしょう。

 

 

 

さいごに|ファイルサーバーの帯域制限を設定しよう!

さいごに|ファイルサーバーの帯域制限を設定しよう!

 

今回は、ファイルサーバーの帯域制限について解説してきました。

 

システムの運用上、ファイルサーバーがダウンすることは致命的なため、そのような不足の事態は何としても回避しなければなりません。

 

この機会に、ファイルサーバーの帯域制限について深く理解して、事前に対策しておきましょう。

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業界歴10年以上の生粋のOA機器営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 UTMや複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格でUTMや複合機を全国にリース販売しています。