サーバーとストレージの違いとは?それぞれの関係性について解説!
サーバーとストレージでは、情報共有や管理をする際に利用できるものです。ストレージとサーバーは、それぞれに違いがあるものの具体的にどのように違うのか、わからないかもしれません。
この記事では、サーバーとストレージの違いについて解説します。具体的に、どのようなものがあるのかという点についても紹介するので、参考にしてください。
サーバーやストレージは、どのような違いがあるのでしょうか。英語の意味で考えれば違いは一目瞭然かもしれませんが、よく考察してみると明らかに違うポイントがあります。
サーバーとストレージについて、それぞれの観点から詳しく解説します。
目次
サーバーとは?
供給者という意味の単語から考えてみると、サーバーについての理解がしやすくなるかもしれません。サーバーは、利用者(ユーザー)が求めている作業を提供してくれるポジションのものです。
- システムサーバー
- ファイルサーバー
- データーベースサーバー
上記のようなシステムやファイルに関するサーバーが代表的なものです。そのほか、ツールとして、WebサーバーやEメールサーバーなどがあります。
データを取り出す時という要求やデータを保存・編集などをする場合に、サーバーがユーザーの要求に応えてくれるため必要です。
ストレージからデータを保存し編集する作業が必要な場合にはサーバーが活躍するので、ストレージと共になくてはならない存在です。
ストレージとは?
ストレージは「倉庫」という単語の意味を持ちます。
データを保存しておくための媒体で、サーバーやコンピューター内部に備わっています。
- HDD
- SSD
- USBディスク
上記のものが、一般的なストレージです。企業向けのものとしては、ディスクドライブがあり保存容量の大きいものがあります。
ストレージは、大きく性能が高いものになればなるほど、かかる費用が高くなる傾向があります。
企業や運用するシステムなどに応じて、どれくらいのものが必要なのか検討した上で設置をするようにしましょう。また、万が一の障害が起きてもデータが紛失しないような対策を取らなくてはなりません。
ストレージサーバーとは?
ストレージサーバーは、データの保存・共有、管理をするためのものです。
高度なデータ検索機能、管理機能が備えられているため、ストレージが大きくデータを管理するのに最適なサーバーです。しかしながら、一般的なサーバーとは異なり、汎用性が低いところが欠点と感じるかもしれません。
その中でも、データを管理することに特化した「専用サーバー」があります。
専用サーバーでは、データの書き込みや読み込みが可能で、ワークステーションとしての高い点が特徴です。「非専用サーバー」では、様々な種類のデータを保存するなどの管理ができます。
ストレージサーバーの種類
大きく2つの種類がストレージサーバーにあります。基本的には、社内に設置されているものか、そうでないかといった点が違うポイントです。
- オンプレミス型:社内設置型
- クラウド型:オンラインストレージー
オンプレミス型は、社内に設置するタイプのことです。社内でのファイル共有やファイルの交換をするためのものが一般的です。
ネットワークと繋がっていなくとも利用できる点がメリットと言えます。また、セキュリティ対策についても自由に行え、カスタマイズがしやすい点も魅力的です。
しかしながら、設置する面においてのコストやセキュリティ対策をする必要があります。専門的な技術・知識やストレージサーバーの場所が必要となる点などがデメリットと感じるかもしれません。
クラウド型は、クラウド環境で構築されているサーバーで、オンラインで利用できます。
一般的には、オンプレミス型が一般的でした。近年は、導入時のコスト面などの観点から、クラウド型のサーバーを利用する企業が増えています。
また、メンテナンスなども不要で、障害が発生した時の対応も任せられ、専門知識がなくとも管理できる点が利点です。セキュリティ対策面においても、手間や作業などが不要な点もメリットと言えるかもしれません。
しかしながら、回線障害に弱い点がデメリットです。万が一、ネットワーク環境で障害が発生した場合の対応に時間がかかってしまう可能性があり、その際に、業務が行えなくなってしまう点があります。
ストレージサーバーのメリット・デメリット
ストレージサーバーを利用するメリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット
- ファイルの管理や編集がしやすい
- ファイルの情報管理を安全に行える
- 柔軟な容量拡張が行える
ストレージサーバーは、共有で使えるメモリファイル(USBメモリなど)が不要で、情報共有が行えます。アップロードをして、リンクなどを通じて共有できるため、手間がかかりません。
そのほか、容量を物理的に増やさなくてよい点や情報管理を安全に行える点などメリットが多くあります。
デメリット
- 導入時のコストや運用コストがかかる
- データを紛失する恐れがある
ストレージサーバーは、導入時のコストがかかるだけでなく、万が一の運用コストがかかってしまう点がデメリットです。
継続的な運用をするために、サーバーの維持費やライセンス費用、また、管理費及び人件費がかかります。また、データはどのように管理していても、紛失してしまうかもしれません。
セキュリティ面は万全であるものの、サーバーやHDD故障時にデータを紛失する恐れがあります。定期的にバックアップをとるなどの、運用面での対策が必要です。
サーバーとストレージの関係とは?
サーバーとストレージは、構成を組み合わせることで、システム環境を整えられます。具体的にどのような関係があるのかという点や別々である理由について解説します。
それぞれの関係性とは?
ストレージとサーバーの関係は、それぞれが必要なものです。イメージとして
- ストレージ:大きな記憶装置
- サーバー:ユーザーの要求に応答
という関係性です。
どちらも必要なもので、切っても切れない関係にあります。ストレージからデータなどを出すためにはサーバーが必要です。
だからこそ、ストレージとサーバーが違うものであるという認識が薄れてしまうのかもしれません。
ストレージとサーバーが別々である理由
実際にはなぜ、別々にする必要があるのでしょうか。ストレージとサーバーが一体化となった「ストレージサーバー」がある以上、別々にする必要の有無についても考えられます。
その理由として、HDDに搭載できるストレージ数に限界がある点です。しかしながら、サーバーがあれば、搭載できるHDDの容量によりサーバーのみあれば、どうにでもなります。
そのため、ストレージを増設するなどの方法で対応ができるようになりました。結果、大規模なシステムを構築する場合にも、コストを最小限で抑えられる点がメリットです。
仮に、ストレージサーバーのHDDを設置した場合、増設時には、複数台設置しなくてはなりません。そういう無駄を省くためにも、別々にしておくメリットがあるのです。
ストレージとサーバーの違いを知って必要なものを利用しよう
データを保存などするためのものがストレージで、サーバーは保存したデータを取り出す時に使うものです。
ストレージサーバーというストレージとサーバーが一体化となったものがあるものの、利用の際にはクラウド型のものが良いと考えられます。
オンプレミス型だと、導入コストや管理コストがかかってしまうデメリットがあるためです。それぞれの違いを確認して必要なものを揃えるようにしましょう。
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