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UTMで仮想マシンが構築可能!その実装方法について解説!

複数の異なるセキュリティ機能を1つのハードウェアに統合し、集中的にネットワーク管理をするUTM。統合脅威管理とも呼ばれていますが、UTMは仮想マシン化が可能です。

 

本記事では、UTMを仮想マシン化する方法などについて解説しています。

 

UTMで仮想マシンの構築を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

UTMで仮想マシンの実現が可能!仮想マシンとは何なのか?

UTMで仮想マシンの実現が可能!仮想マシンとは何なのか?

 

企業のネットワークは、常に不正アクセスやクラッキング、ウイルスを用いたサイバー攻撃といった、悪意のある第3者からのさまざまな脅威にさらされています。

 

そうした脅威から、ネットワークを守ってくれる仕組みがUTMです。

 

そもそも、そのUTMを仮想マシン化するとは、どういったことなのでしょうか。

 

ここでは、仮想マシンの特徴やUTMを仮想マシン化するメリットについて、詳しく解説しています。

 

 

仮想マシンとは?

仮想マシンとは、その名のとおり、バーチャル上に構築し仮想化したマシンのこと

 

コンピューターやネットワークシステムを構成するハードウエアなどを、その物理的構成によらず、統合したり分割したりして利用する技術です。

 

例えば、複数のハードディスクを統合的に連携して、あたかも1台のハードディスクであるかのように扱うことで、大容量化したり耐障害性を高めたりします。

 

また、1台のサーバーを複数台のコンピューターであるかのような機能に分割することで、運用効率を高めることが可能。

 

そもそも、仮想マシンは、そうした技術を用いてハードウエア環境を仮想的に構築します。

 

 

UTMを仮想マシン化するメリットは?

UTMを仮想マシン化することで、下記のようなメリットがあります。

 

  • コスト削減
  • セキュリティ面の強化
  • 複数のOSでシステムの稼働状況を確認できる

 

しかし、あくまでも仮想のため、物理的な環境に比べて性能が劣ることがあります。

 

 

 

UTMを仮想マシン化する方法を紹介!

UTMを仮想マシン化する方法を紹介!

 

UTMを仮想マシン化する方法には、下記の2つが挙げられます。

 

  • 1台のUTM上で複数のUTMを仮想的に稼働させる方法
  • 仮想UTMを仮想環境上で動作させる方法

 

それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。

 

 

1台のUTM上で複数のUTMを仮想的に稼働させる方法

主にUTM機器には、下記のような機能が備わっています。

 

  • ネットワークを監視するファイアウォール
  • 1つのゲートウェイで管理可能なアンチウィルス
  • 不正侵入を検知・防御するIPS/IDS
  • 迷惑メールを防御するアンチスパム
  • 有害アクセスを防ぐWebフィルタリング
  • 危険な通信を制限するアプリケーション制御

コラム:UTMとは?導入のメリットやデメリットを詳しく解説!

 

また、機器のなかには、「帯域管理」「VPN」といったオプション機能を備えているUTMもあります。

 

これらのオプション機能を使うことで、1台のUTM上で、複数のUTMを仮想的に稼働させることが可能。

 

ちなみに、使用する機能は「仮想UTM」です。

 

そもそもこの仕組みは、仮想マシン化できるというより、機能・設定が仮想化できるということ。

 

しかしこの機能を使えば、基本となる管理方法は共通の環境で、例え部門ごとや拠点ごとに環境が異なっていても環境に合わせた設定を1台のUTMで使い分けることができます。

 

例えば、機能を搭載しているFortiGateの場合、ファイアウォール機能に加えWebアプリケーションなどへの攻撃を検知・防御するWAF、IPSやアンチスパム、アンチウイルスなどによって、仮想専用サーバーのセキュリティ強化ができます。

 

 

仮想UTMを仮想環境上で動作させる方法

仮想UTMを仮想環境上で動作させる方法で、仮想マシン化するのに必要となる仕組みが、バーチャルアプライアンス(Virtual Appliance)UTMです。

 

バーチャルアプライアンスは、仮想マシンのメーカーである米国VMWare社が提唱しているソフトウェア流通手法。

 

仮想マシンと利用するソフトウェアがセットになっており、パッケージ化されています。

 

こちらは、UTMを仮想マシン化するというより、最初から仮想化されて提供しているUTMといえます。

 

例えば、Fortinetは、主要製品のバーチャルアプライアンスUTMを提供しており、下記のようなメリットがあります。

 

  • 即座に設定済みのアプライアンスを仮想マシンとして起動することができる
  • ソフトウェア的に構築されているため、別の物理コンピュータに移転できる
  • 契約先のクラウドサービス上で稼働させることができる

 

オールインワン型のUTM仮想マシンとしては、おすすめです。

 

 

 

さいごに|UTMで仮想マシンを実装しよう!

さいごに|UTMで仮想マシンを実装しよう!

 

仮想マシンでUTMを実装することは、本記事でも紹介したとおり、数多くのメリットがあります。

 

Fortinetのように、仮想UTMの機能を実装した機器と仮想環境上で動作するバーチャルアプライアンスUTMの提供を行っているベンダー(メーカー)が存在します。

 

ぜひ今回紹介した方法で、UTMの仮想マシン化を行い、自社に合致したセキュリティ対策を行ってください。

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業界歴10年以上の生粋のOA機器営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 UTMや複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格でUTMや複合機を全国にリース販売しています。