サーバーサイジングとは?サーバーの負荷を事前に考える必要性を解説!
サイジングは、システムやサービスの規模に合うサーバーやネットワークを検討することです。
サーバーにかかってしまう負担を見極める作業で、予想外のアクセスによって障害が起きてしまわないようにするための大切な作業となります。
この記事では、サーバーサイジングがどのようなものなのかを解説します。サイジングのポイントはどういった点があるのでしょうか。また、クラウドサイジングなどについても解説します。
目次
サーバーサイジングの基本
サーバーサイジングの「サイジング」は、その文字通りサーバーなどに対する負荷などを検討することです。最大で、どれくらいの負荷がサーバーにかかってしまうのかを検討しておくことで、いざという時に対応できます。
例えば
- キャンペーン時期の最大アクセス数
- 新サービススタート時のアクセス数
- 通知によってアクセスする予想の数
上記の点を予測して備えることにより、システムダウンやアクセス障害などが起きにくくなります。
また、季節によってのアクセス変動なども関係してくるため、同時接続数がどれくらいになるのかをしっかりサイジングしてください。
サーバーサイジングをする理由
自社のWebサービスやアプリケーションなどにおいて、サービスの成長に応じてサーバーを増やしていく作業があるかもしれません。
そういった時に、どのようなシステムを構成するか、また、どういった規模で行っていくかを検討しなくてはなりません。その際に、サーバーサイジングを行うことで、万が一に対して備えられます。
もし、サーバーサイジングを正しく行えなかった場合、事前にサーバー台数を増やしておく必要があったり、臨機応変な対応が難しくなったりするかもしれません。
現在は、クラウドサービスでサーバーサイジングを行える場合もあるため、そういったサービスを利用してみるのもおすすめです。
サーバーサイジングを行うことで、システムを安定的に運用できるだけでなく、コスト削減やしっかりと事業運営に関わる費用が改めて算出できます。
サーバーサイジングを行う時のポイント
サーバーサイジングを行う時は、次のような時に検討することがおすすめです。
- 新しいハードウェアやクラウド環境を整える
- 新しく環境をシステムを構築する時
上記の場合において、サーバーサイジングを行うと詳しい見積もりを出せたり、設計が正しく行えたりします。
サイジングのポイント
サイジングを行うときのポイントとして、次の点を意識しましょう。
- CPU、メモリなどの要領や性能
- ハードディスクの性能
- ネットワーク速度、帯域
上記の点を意識することで、必要なサーバーのスペックを検討できます。
正しく想定して検討することにより、精度の高いサーバーサイジングを行えるので、細かいところまで徹底的に検討してください。
もし、サーバーサイジングをしっかりと行えなかった場合、システムダウンやアクセス障害などの問題が起きてしまうかもしれません。
また、クラウドサイジングでは性能によっても得られる効果が異なります。そのため、クラウドベンダーを比較したうえで、クラウドサイジングを選ぶようにしましょう。
オンプレミスでサーバーの可用性を向上させるためにも、サイジングをしっかりと行い障害発生時用の対処や自動的にサーバーを切り替える機能などを考慮することが大切です。
オンプレミスとサイジングの違い
オンプレミスは、情報システムの機器を設置して運用する「自社運用」のことを指します。
ユーザー担当者が、サーバーやネットワークの管理を行う方法です。機器の導入前に、サーバーサイジングを行っておかないと、機器を設置してからハードウェアやサーバーに対する負荷が大きかった場合に対処ができなくなってしまいます。
そのため、サイジングを行う際には、将来的なアクセス数を踏まえた長期的な運用計画・利用計画を行うことが大切です。
コスト削減にも繋がるため、サーバーサイジングをしっかり行うことで、過剰投資を抑える利点もあります。つまり、オンプレミスを行う前にサイジングを行うことが重要であるというわけです。
サイジングの方法
サイジングを行う時は、実際のシステム利用状況を想定する必要があります。そのうえで、長期的なシステム(サービス)の運用計画を立てましょう。普段のアクセス数とピーク時のアクセス数を比較して決定します。
- アクセス数・利用者数の状況を確認する
- ユーザー数の増加などの状況を検討する
- 長期的な運用計画を立てる
- 運用計画に応じたスペックのサーバーを決定する
不測の事態を想定した場合には、物理サーバーのスペックを高いものにしておくと安心できます。
しかし、予算などを考えた時には、大きいものやハイスペックなサーバーを用意するのは難しいかもしれません。
そのため、サーバーサイジングをしっかりと行い、現時点で必要なサーバー等を用意することも大切です。
どれくらいのユーザーが同時アクセスしてもサーバーが落ちないか、どれくらいのデータを保存できるかなどを確認してサイジングを行います。
保存容量についても、オンラインサービスにおいて利用者によっての必要な容量が異なる場合があります。そのため、サイジングをしたうえで、どれくらいの容量や負荷を確保しておけばよいのかを検討しておくことが重要です。
クラウドでのサーバーサイジング
サーバーサイジングはクラウドで行えます。リソースの追加、スペックの変更などが状況に応じて行える点がメリットです。
また、オンプレミスのような物理サーバーではないため、綿密なサイジングが不必要となる点もメリットであると言えます。「オートスケール」というサーバーのスケーリングを自動的に行う機能がついている場合、運用を自動化できおすすめです。
新しく展開するサービスなどを試行錯誤しながら、サイジングが行えます。最適化を図れる点もおすすめです。
オンプレミスでは、失敗したりリカバリーをしようと思った時に難しかったりしますが、クラウドであればそういった点も損失なく行えます。過剰投資を避けられる点としてもクラウドで得られる大きなメリットです。
また、物理サーバーを設置する必要がない点や信頼できるプロキシサーバーの提供を契約しておくことで、臨機応変に対応できる利点もあります。
自社に物理的な機器の構築や設置が不要なため、初期費用を抑えられる点もメリットです。身軽にサーバーの設置などが行えるので、クラウドでのサーバーサイジングを行いましょう。
現在進行形で利用中のサーバーと近いスペックのものを選び、性能・料金などを含めてどういったプランにするか選べます。提供しているクラウドサービスによって、価格やサービス内容が異なるので、自社のサービスや運用計画などから検討しましょう。
サーバーサイジングをしっかり行おう
サーバーサイジングをしっかり行うことで、コストパフォーマンスが最適化されます。新規サービスやアプリケーションを提供する時などに、どれくらいの想定でアクセスされるかを検討すると、アクセス障害・サーバーダウンなどを未然に防げます。
そのため、サーバーサイジングをしっかりと行い、万が一の時に備えておくことが大切です。安定的なサービスの提供を行うためにもサーバーサイジングが必要となります。そのため、オンプレミス前にしっかり行うようにしましょう。
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