VLANとは?UTM設定とエラー時の対処法など解説!
社内ネットワークの分散化とセキュリティ向上を目的に、UTMのVLAN技術を活用しているケースがあります。
本記事では、そんなUTMで構築されるVLANの特徴や設定方法などについて解説しています。
また、設定時のエラー対応についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
VLANとは?UTMの設定方法について解説!
VLANとは、社内ネットワークを分割するのに使われている技術のこと。ここでは、そんなVLANについて、詳しく解説しています。
また、UTMのVLAN設定方法についても紹介しています。
それでは、詳しくみていきましょう。
VLANとは?
VLANは「Virtual Local Area Network」の略であり、「Local Area Network」という言葉が含まれていることから、一般的な「LAN」をイメージする方もいることでしょう。
そもそもLANとは限られた範囲内にあるコンピュータや通信機器、情報機器などをケーブルで接続し、相互にデータ通信できるようにしたネットワークのこと。
そして、LANを仮想的に複数で分けたり、複数に分かれたLANを1つのLANに見せかけたりする技術がVLANです。
ちなみに、UTMにVLANを用いるメリットとして、下記の内容が挙げられます。
- ネットワークの混雑が軽減できる
- ネットワークの運用効率が向上する
- セキュリティが向上する
特に、企業におけるネットワーク混雑時の業務効率化には、大きなメリットを発揮することでしょう。
UTMのVLAN設定方法は?
VLANには、下記のような種類が存在し、種類によって設定の仕方が異なります。
- ポートVLAN
- タグVLAN
- MACベースVLAN
- サブネットベースVLAN
また、UTM機器によって設定のやり方が異なるため、注意しなければなりません。
ポートVLANの設定は、VLANの作成後、ポートを割り当てるという作業を行う必要があります。
ダグVLANは、VLANタグと呼ばれるIDをイーサネットフレームに付加して、スイッチをまたいで転送されたフレームがどのVLANに属するか識別する機能。
個々のデータのフレームには転送先のグループの識別番号が割り振られているため、この識別番号を目印に、同じグループに所属するネットワークへフレームを転送して設定します。
次に、MACアドレスで所属するネットワークが決まるVLANであるMACベースVLANを設定しなければなりません。
ここでは参考までに、ZEQUO2300/2310を活用したMACベースVLAN設定の手順を紹介します。
- パソコンとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続
- ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示してログイン
- VLANの設定
- 指定したMACアドレスを持つ端末を「VLAN10」「VLAN20」に所属設定
- 設定を保存し接続テスト
ちなみに、サブネットベースVLANは、IPアドレスで所属するネットワークが決まるVLANです。
そのため、IPアドレスが同じ場合に再設定は不要です。
UTMにおけるVLAN設定時にエラー発生!原因と対処法を考察!
UTMのVLAN設定時にエラーが発生した場合、その原因は何なのでしょうか。
ここでは、エラーの発生原因として考えられることやエラーが起きた際の対処方法について解説しています。
それでは、詳しくみていきましょう。
VLANエラーの原因は?
UTMのVLAN設定時に発生するエラーの原因は、表示されるメッセージに書かれています。
例えば、下記は「AX8600S」「AX8300S」のエラー時に表示されるメッセージです。
「A switchport cannot be set because a subinterface is already set for the channel group.」
これは、「チャネルグループにサブインタフェースが設定されているため,switchportの設定ができません。」という意味。
つまり、チャネルグループにサブインタフェースが設定されていることがエラーの原因だということです。
その他、UTMにおけるVLAN設定でエラーが発生する場合、接続されたスイッチ同士で設定が異なることも原因として挙げられます。
VLAN設定時エラーの対処法は?
VLAN設定時で発生するエラーの対処法は、UTMの設定変更で対処可能。
エラー発生時に表示されるメッセージに何の設定が異なるのか、その内容が明記されているため、適宜修正して設定を見直しましょう。
しかしなかには、UTM設定が困難なケースもあります。
さいごに|UTMのVLAN設定でセキュリティを強化しよう!
UTMでVLAN設定を行うことで、ネットワークを分散でき、社内の業務効率化に繋がります。
また、ネットワーク同士が直接お互いに干渉しないため、マルウェアなどの脅威から防御することができます。
悪意のある第3者による攻撃が年々増えているなかで、セキュリティを念入りに強化しておくことは無駄ではありません。
この機会に、UTMのVLANによる設定を導入し、ネットワークセキュリティの強化を検討してみてはいかがでしょうか。
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