UTMで防御可能!マルウェアなどの脅威からネットワークを守る方法を解説!
パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスからインターネットに常時接続することが当たり前となった現在、マルウェアに感染するリスクも増加傾向にあります。
また、マルウェアが社内ネットワークの脅威にもなっており、セキュリティ対策は不可欠といえます。
本記事では、マルウェア対策が必要な社会的背景やUTMでマルウェアを防御できる仕組みなどについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
UTMでマルウェア対策が必要な社会的背景を考察!
マルウェア(malware)とは、「malicious(マリシャス:悪意のある)」「software(ソフトウェア)」という2つの英単語を組み合わせた造語のこと。
主に、ユーザーのデバイスに不利益をもたらす悪意のあるプログラムやソフトウェアをマルウェアと呼んでいます。
UTMでマルウェア対策が必要となる理由は、下記のとおりです。
- 悪意のあるプログラムが日々進化している
- 脅威が多様化している
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威」によると、トップ10位にマルウェアがランクイン。
特に企業や団体を対象とした統計結果からみても、マルウェアの対策が必要といえます。
いつ、自社の社内ネットワークが悪意のある第3者を介して、マルウェアの標的になるのか分かりません。
そのため、UTMでマルウェアを防御することができる手法としてUTMの導入はおすすめ。
突然マルウェアの被害を受ける危険性も伴うことから、いち早く対応することが重要です。
UTMでマルウェアを防御できる仕組みについて解説!
UTMでマルウェアを防御できる理由は、脅威に対して多層防御しているため。ここでは、多層防御の特徴や実際にマルウエアを防いだ事例について紹介しています。
それでは、詳しくみていきましょう。
多層防御とは?
多層とは、重なりが幾重にもなっていること。そして、脅威に対して複数の防御方法を何層も重ねたり入口対策から内部対策、出口対策を複数行うことが多層防御です。
コラム:UTMの多層防御とは?その仕組みと有効な理由を解説!
ファイアウォールのように単層よりも、多層防御の方がセキュリティが強固ですが、その層が突破された場合は脅威が社内ネットワークに侵入してしまいます。
しかし、多層防御はマルウェアに有効であり、UTMの導入によってリスクを回避できるメリットがあります。
多層防御でマルウエアを防いだ事例
セキュリティの脅威に対して、UTMの多層防御により、エモットを防いだという事例があります。
エモットとは、下記の特徴を持つマルウェアのことです。
- 「なりすましメール」を通じて拡散される
- 他のマルウェアへの感染リスクを増加させる
- ネットワークにつながっている別の端末にも感染被害を連鎖的に広げていく
- 従来のセキュリティソフトでの検知を回避する潜伏能力がある
2014年以降、エモットによる被害が増加傾向にあり、前述したIPAの「情報セキュリティの10大脅威」でもランキングに入っています。
実際、関西電力株式会社が攻撃を受けて、大きな被害を出しています。
ちなみに、この関西電力株式会社での被害を食い止め、その後の被害の発生を防いだのがUTMです。
UTMで防御可能なマルウェアとその他脅威との違いを解説!
マルウェアは、プログラム可能なデバイスやサービス、ネットワークに害を与えたり悪用したりすることを目的としています。
エモットの他にも、UTMでは下表のような脅威に対して防御が可能です。
脅威の種類 | 概要 |
ランサムウェア | 感染した端末や保存されているファイルを使用不能にし、その解除と引き換えに身代金を要求するプログラムです。端末に保存されている文書や画像などのファイルを暗号化する暗号化型と、端末そのものを操作不能にする端末ロック型があります。 |
トロイの木馬 | 悪質のないプログラムであるかのように見せかけた悪意のあるプログラムです。内部に侵入すると、外部からの指令によって、そのデバイスを操ります。ウィルスやワームと違って、増殖しません。 |
ワーム | インターネットなどを通じてコンピュータに侵入し、プログラムの一部を書き換え、自己増殖していくウィルスに似たプログラムです。ウィルスとの違いは他のプログラムを必要とせず、単独で存在できることです。 |
ボットウィルス | インターネットを通じて侵入し、外部から遠隔操作するプログラムです。ボットウイルスに感染したコンピューターは攻撃者によってリモートで操作される状態となり、乗っ取られてしまいます。また、感染したコンピュータが別の攻撃に使われる可能性もあります。 |
さいごに|UTMでマルウェア対策をしよう!
UTMを導入することで、マルウェアなどの脅威からセキュリティ対策ができます。
マルウェアに感染した場合、情報漏洩や踏み台にされ、知らずに外部攻撃を行ってしまう恐れもあります。
悪意のある第3者が、社内ネットワークに侵入する可能性はゼロではありません。
トラブルが起きてからでは遅いため、セキュリティ対策としてUTMを導入し、マルウェア対策しておくことをおすすめします。
UTM
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