UTMのバンドルとは?ライセンス取得の方法など解説!
UTMのバンドル版のように、セットリリースされているサービスが存在します。
しかし、バンドルについて詳しく知らない方もいることでしょう。
本記事では、バンドル版UTMの特徴やライセンスを取得する方法について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
バンドルとは?バンドル版UTMの特徴について解説!
導入することで、下記のようなメリットがあるUTM。
- コスト削減ができる
- セキュリティ管理をまとめられる
- 外部だけでなく、組織内部からの脅威も防げる
しかしベンダーによって機能や性能、提供しているサービスが異なるため機能やコスト、サービス内容などを比較したうえで選択することが重要。比較の際に、バンドル版の有無も検討する項目に入れておくことをおすすめします。
ここでは、製品版とバンドル版の違いを解説します。
バンドルとは?
バンドル(bundle)は、「束(ねる)」「塊」などの意味を持つ英単語。
製品やサービスで使う場合には、単体でも提供可能な製品やサービスを複数組み合わせてセットで販売したり、別の製品やサービスに付属して販売、提供したりすることを意味します。
逆に、一体化されていたモノをバラして販売・提供することは、アンバンドル(unbundling)と呼びます。
セット販売される対象は、それぞれ単体でも販売されている商品やサービスとは限りません。
販売促進のために、見本や体験版や個別には提供されない商品・サービスが付属されていることもあります。
それぞれ単体でも販売されている商品やサービスが付属されている場合、それぞれ製品版を単体で購入するより、バンドル版を購入したほうが割安です。
バンドル版UTMの特徴は?
UTMは、基本的に備わっている機能は機種によって多少異なっていますが、基本的には下記のような多層防御の仕組みが備わっています。
- ネットワークを監視するファイアウォール
- 1つのゲートウェイで管理可能なアンチウィルス
- 不正侵入を検知・防御するIPS/IDS
- 迷惑メールを防御するアンチスパム
- 有害アクセスを防ぐWebフィルタリング
- 危険な通信を制限するアプリケーション制御
しかし、機種によっては備わっておらず、オプションとして追加しなければならない場合もあります。
本体に備わっていないため、オプションとして単体購入することは必至。そして、追加しなければならない機能が付属しているのがバンドル版UTMの特徴です。
要するにオプションで機能やライセンス期間をカスタマイズできるのがUTMのバンドルという事です。
多くの場合、前述した「基本的な機能のどれか+基本保守(1年)」がセットされていることがみられます。
FortiGateのバンドル版UTMでライセンスを取得する方法を解説!
本体と追加機能の製品版を単体で購入するよりも、お得に導入できるバンドル版UTM。ベンダーのなかには、バンドル版UTMが存在しないこともあります。
バンドル版UTMのあるベンダーのなかでも、特におすすめがFortiGateです。
日本のUTM市場でナンバー1のシェアを誇っているFortiGateですが、そんなFortiGateのバンドル版UTMには、何がセットリリースされているのでしょうか。
ここでは、バンドル版UTMのライセンスを取得する方法について解説しています。
FortiGateのバンドル版UTMとは?
FortiGateのバンドル版UTMでは、下記の4つのライセンスと基本保守がセットとなっています。
- Anti-Virus
- 不正侵入検知/防御
- Webフィルタリング
- AntiSpam
現在、販売されているFortiGateのUTMには、下記の機種が挙げられます。
- FG-40F
- FWF-40F
- FG-40
- F-3G4G
- FG-60F
- FWF-60F
- FG-61F
- FG-80F
- FG-80F-BYPASS
- FG-100F
- FG-101F
- FG-200E
- FG-201E
- FG-200F
- FG-201F
- FG-400E
- FG-401E
- FG-600E
- FG-601E
- FG-800D
- FG-1000D
- FG-2000E
- FG-3100D
このうちのFG-40F〜FG-101Fまでの機種は、FortiGateのバンドル版にセットされているライセンスの単体販売を行っていないとのこと。また、AntiSpamのライセンスの単体販売はすべての機種では行っていません。
そのため、AntiSpam機能を追加したい場合には、どの機種でもバンドル版を選ぶ必要があります。
ライセンスを取得する方法は?
FortiGateのUTMは、クラウド上のサーバ(FortiGuard)で管理しているため、機能を追加する場合はライセンス購入が必要。そのため、単体購入の場合、必要な機能のライセンスを別途購入しなければなりません。
しかし、バンドル版は最初からライセンスがセットとなっているため、別途購入しなくても問題ありません。
つまり、ライセンスを購入するだけで、機器側の設定作業は必要ないということ。ただし、セットされているライセンスは1年間(単体購入でも同じ)です。
そのため、バンドル版であってもUTMをもう1年継続して使用するのなら、ライセンス有効期限終了前までにライセンス購入が必要なので注意しましょう。
さいごに|バンドル版UTMのライセンスを取得しよう!
悪意のある第3者は、さまざまなサイバー攻撃を仕掛けてきます。
機能を追加すれば、それだけサイバー攻撃を防げますが、その分多額の費用がかかります。
バンドル版UTMなら、単体購入するよりもお得にUTMのセキュリティ効果の向上が期待できます。
この機会に、バンドル版UTMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
UTM
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