エモテットとは?UTMによるセキュリティの最新動向を解説!
エモテットというマルウェアについて知りたい方は必見。UTMを導入することで、セキュリティリスクを回避することができます。
本記事では、エモテットの特徴やUTMのセキュリティに関連する仕組みについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
エモテットとは?UTMでリスク回避できる仕組みについて解説!
エモテットは、2014年以降に登場したネットワークセキュリティを害するマルウェアの1つ。
従来の対策では、ファイアウォールで感染を防止することができていましたが、近年は手口が巧妙化しておりUTMなどのセキュリティ機器を導入しなければ対策が困難となっています。
まずは、エモテットの特徴からみていきましょう。
エモテットとは?
エモテットとは、ネットワークセキュリティリスクの1つで、メールなどの文面からなりすましなどの不正行為を行う手口のこと。
2014年以降に「JPCERT/CC」で報告されてから、断続的に被害が発生しています。
UTMのようなセキュリティ機器を設置していない社内ネットワークに侵入して、さまざまな個人情報を窃取し、なりすまし行為によって関係者に大きな被害が及ぶように伝播していくことが特徴。
主に、下記のような流れで、被害が拡大していきます。
- 社内ネットワークのセキュリティを通過する
- メールの内容などを窃取する
- なりすまし行為により拡散する
- 獲得した個人情報をもとに不正を行う
このような拡散力の強いエモテットを防止するセキュリティ対策として有効な手段として、UTMが挙げられます。
UTMでセキュリティ対策できる理由は?
それではなぜ、エモテットのようなマルウェアに対して、UTMでセキュリティ対策が可能なのでしょうか。
その理由に、UTMのセキュリティにおける多層防御が挙げられます。
コラム:UTMの多層防御とは?その仕組みと有効な理由を解説!
ネットワークセキュリティに関連するリスク回避のために、ファイアウォールだけでなくフィルタリングや侵入検知機能など、複数のセキュリティウォールを構築することでより精度の高い運用が可能となります。
エモテットのようなマルウェアの検知も、UTMであれば可能であり、いち早く対処することも可能。
また、エモテットによる被害を最小限に抑えることができることは、企業の運営にとっても大きなメリットに繋がります。
UTM導入企業のエモテット対策による事例を紹介!
エモテットによる被害の事例としては、メールに添付されたファイルの差し替えによるなりすまし被害やZIP圧縮ファイルの悪用などが挙げられます。
そして、被害が拡大する可能性が示唆されていることから、IPA(日本情報処理推進機構)などの情報機関が注意喚起するなどの対策がなされています。
それでは実際に、エモテットによる被害には、どのような事例があるのでしょうか。
「関西電力株式会社」を例に紹介すると、オフィスのパソコン1台にエモテットによる被害が発生し、社内ネットワークのうち3,418件のメールアドレスにまで影響を及ぼしました。
その後、125通のなりすましが発生し、メール内容が拡散されたとのこと。
UTM導入により、その後の被害は報告されていませんが、同様の手口でエモテットによる被害が発生するケースも少なくありません。
UTMを活用した対策がおすすめ!エモテットを防ぐ方法を解説!
エモテットによるマルウェア被害を防ぐ方法としては、UTMを導入することがおすすめ。
しかし、UTMを導入する前に、「システムのアップデート」「マクロの停止対策」もしておきましょう。
パソコンやルータ、UTMなどのノードは、常に最新の情報にアップデートしておかなければなりません。
そもそもアップデートする理由は、発見されたセキュリティホールの改善を含むケースも多く、エモテットによる侵入を予防できます。
また、エモテットはマクロで稼働することもあり、「マクロの自動実行」を停止しておくことも必至。
そのため、一般的にはWindowsのOSで報告される事例とされます。
ちなみに、MacやLinuxなどのOSでは、エモテットによる被害は報告されていません。
つまりWindowsのOSを常に最新バージョンに更新し、かつ前述した「マクロの停止」「アップデート」を適宜行うことが、エモテットの防止対策へと繋がるということです。
さいごに|UTMを導入してエモテットへの対策をしよう!
今回は、エモテットの特徴やUTM導入による予防効果などについて解説してきました。
UTMのようなセキュリティ機器の導入は、エモテットのようなマルウェアや不正アクセスの被害を予防するためにもおすすめ。過去にエモテットの被害を受けたことを機に、UTMの導入に踏み切った事例も少なくありません。
ぜひ、この機会にUTMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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