サーバーとソフトウェアの違いとは?サーバーの種類なども解説!
サーバーとソフトウェアは、どのような違いがあるのかご存じでしょうか。
サーバーは、インターネットやコンピューターを利用する上でなくてはならないものですが、ソフトウェアも同様に必要不可欠です。
この記事では、サーバーとソフトウェアの違いについて解説します。
目次
サーバーとソフトウェアの違い
サーバーは、ユーザーがインターネットなどを利用する時に、必要な情報やサービスを提供するために必要です。
サーバーで提供したデータや情報などを利用する時に、ソフトウェアが活躍します。
つまり、サーバーがないとソフトウェアは動けず、目的に応じたソフトウェアを使わないと必要な作業が行えません。
- ハードウェア(サーバー):ソフトウェア、データベースなどを保管・提供する場所
- ソフトウェア(サーバーOS):Webサーバー、メールサーバーなどを保管・正しく処理するプログラム
そのため、サービスを提供するためにはサーバーがないと働けず、ソフトウェアがないと処理ができないので、双方が重要なものであると言えます。
サーバー構築のポイント
ユーザーの求めるサービスを提供するためには、サーバーが必要です。サーバーを構築することで、特定のサービスやシステムを提供できます。
ここでは、構築する上でのポイントを3点紹介します。
- 目的にあったサーバー
- セキュリティ設定
- 運用設定
サーバー構築を行うと、外部ユーザーに向けたシステムを提供できるだけでなく、社内のみで利用できるシステムが作成でき、業務効率が向上できるかもしれません。
ポイント①:目的にあったサーバー
サーバーを構築する上で、特に重要なのが目的に応じたサーバーを選ぶことです。
目的に応じたサーバーを選ぶ理由は3つ
- 適切な設置場所を選べる
- OSの種類を検討できる
- 性能、セキュリティに影響する
仮に、高性能なサーバーを選んだとしても、利用者数が少なければコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
しかし、利用者が増えることが想定されるのであれば、サーバーへのアクセスに問題が発生するかもしれないので、どのような目的で利用するのかを検討してください。
ポイント②:セキュリティ設定
サーバーを構築するときに、重要なのがセキュリティ設定です。強固なセキュリティにしておくことで、サーバー攻撃を受けても大切な情報を守れます。
ユーザー自身も適切なセキュリティ対策を行うだけでなく、サーバーそのものにセキュリティ対策をしっかり行いましょう。
ポイント③:運用設定
サーバー構築を検討する上で、どのような運用を行うかも重要です。
構築したサーバーから安定したサービスの提供を受けられるかどうかの鍵は、サーバー設計や運用がポイントとなります。
安定した運用が行えなければ、構築したサーバーが落ちてしまったり、稼働しなくなってしまったりというデメリットが生じてしまいます。
結果、業務効率が悪くなってしまう恐れがあるので、サーバー設備の運用設定などもしっかりと検討してください。
サーバーの種類と特徴を解説
サーバー(ハードウェア)には、大きく4つの種類があります。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- 仮想専用サーバー
- クラウドサーバー
それぞれのサーバーの特徴について解説します。
共用サーバー
共用サーバーは、1つのサーバーを複数人にレンタルして利用する方法です。
月額料金が数百円程度〜という安価な点がメリットといえるかもしれません。
しかしながら、複数人で利用する共用サーバーのため、ひとりのユーザーが何か問題を起こした場合に、ほかの人も影響を受けてしまいます。
メリット
- コストパフォーマンスが良い
- ひとつのサーバーでOS、アプリケーションが使える
- カスタマイズ不要で簡単
デメリット
- 共用サーバーのため、ひとりが問題を起こすとほかの人にも影響が出る
- サーバーに対してアクセス過多になると稼働しなくなる
- 悪意のある攻撃を受け、ウィルス被害に遭う
上記のメリット、デメリットがあります。
お試しで運用をするなどであれば、よいサーバーかもしれません。
専用サーバー
専用サーバーは、共用サーバーと同様にレンタルして利用する方法です。
共用サーバーとの違いは、1台のサーバーを専有する方法のため、ソフトウェアの設定が自由にできるなどのメリットがあります。
しかしながら、月額料金は高額となるかもしれません。
メリット
- 専有できるため自由度が高い
- ハイスペックな機能を搭載できる(CPU、ディスク領域が自由)
デメリット
- 専門的な知識やスキルが必須
- 利用価格が高額
- 個人でのメンテナンスや設定が必要
上記のようなメリット、デメリットがあります。
自由度が高い分、様々検討しなくてはならないポイントがあり、専用サーバーの利用を検討する際は、専門技術のある方がいることが条件です。
仮想専用サーバー
仮想専用サーバーは、一般的にVPSと呼ばれます。
OS上に複数の仮想サーバーを作り、利用する方法です。
共有サーバーとの違いは、それぞれの仮想サーバーに割り当てるため、ほかのユーザーへの影響が出ません。
メリット
- ユーザーがroot権限をもてる
- ユーザーひとりに問題が起きても、ほかの方へ影響が出ない
デメリット
- 個人でサーバー構築が必要
- 各自でメンテナンスしなくてはならない
- OSバージョンアップ、セキュリティ対策なども自分で行う必要がある
仮想専用サーバーにより、個人での自由度が増す利点があるものの、各自に知識やスキルが必要となります。
- VPS:Virtual Private Serverの略。1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバー領域を設定し、使用するサーバーのこと。
- root権限:管理者権限のこと。サーバーの初期化なども自由に行える。
クラウドサーバー
クラウドサーバーは、カスタマイズができるだけでなく、拡張性が高い点も特徴的です。
仮想専用サーバーと同様に、それぞれにサーバーを割り当てられますが、仮想専用サーバーよりも性能が高い特徴があります。
メリット
- カスタマイズ性や拡張性が高い
- CPU、ディスク領域が拡張できる
デメリット
- 月額料金、従量課金制とあり、価格が高い
- 個人のスキルが必要
こちらも、各自の技術やスキルが必要となるため、サーバーに関する知識があり、予算があれば利用しやすいサーバーです。
ソフトウェアの種類と特徴
ソフトウェアには、次のような種類と特徴があります。
- UNIX系のサーバーOS(LinuxOSなど)
- Windows系のサーバーOS(Windows Server Standard Editionなど)
UNIX系のサーバーOSでは、処理速度が高い特徴があり、スペックが低いサーバーでも利用できます。
また、オープンソースで利用できるため、ライセンス料がかからない点がメリットです。
Windows系のサーバーOSでは、一般的なPCに使われているOSのため、管理がしやすい点がメリットとなります。
しかしながら、Microsoft社のサーバーOSとなるため、ライセンス料がかかるのでデメリットと感じるかもしれません。
どちらのソフトウェアを利用するかを検討するのも大切なので、それぞれの特徴を理解した上で、ご検討ください。
サーバーとソフトウェアの違いを勉強してビジネスに活かそう!
サーバーとソフトウェアの違いはご理解いただけましたでしょうか。
まず、サーバーを運用するにあたって、どのような目的をもって動かし、また、その上でどのようなソフトウェアが必要かを検討することが大切です。
サーバーを構築する時に、しっかりと検討してください。
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