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NGFWとは?UTMとの違いについて解説!

UTMはアンチウイルス(AV)やフィルタリング、IPSなどのアンチスパムに特化したセキュリティの仕組みですが、NGFWは侵入防止システム(IPS)とアプリケーション管理機能を搭載した次世代のファイアウォールです。

 

本記事では、UTMとNGFWの違いについて解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

NGFWの特徴は?UTMとの違いについても解説!

NGFWの特徴は?UTMとの違いについても解説!

 

悪意のある第3者から受けるサイバー攻撃が後を絶たない現代社会において、企業の規模に関係なくセキュリティ対策をしておく必要があります。

 

しかし、大企業と中小企業とで同じような対策をしていては攻撃を完全に防ぐことはできません。

 

近年、サイバー攻撃の備えとして多くの企業が導入している対策にUTMが挙げられますが、対策としては不十分。企業の規模によっては、NGFWでの対策が有効なケースもあります。

 

ここでは、NGFWとはどういった対策なのか、またUTMとの違いについて解説しています。

 

 

NGFWの仕組み

NGFWは、Next-generation firewallの略。「次世代の」「次世代型」という意味を持つことから、次世代型ファイヤーウォールとして位置づけられています。

 

その特徴を、下記にまとめました。

 

  • DropboxやFacebook、Skypeなどのアプリケーションの監視・把握ができる
  • アプリケーションでも必要に応じて制限を加えることができる
  • あらゆる通信ログを多面的に分析・蓄積し、ネットワーク上の異常を素早く検知することができる
  • パケットフィルタリングやネットワークアドレス変換、ステートフルインスペクション、VPNサポートなど従来型の機能も搭載している

 

ファイアウォールは、企業などの内部ネットワークをインターネットを通して侵入してくる不正なアクセスから守るために設置するネット上の仕組み。悪意のある第3者による不正アクセスやサイバー攻撃などに有効です。

 

ファイヤーウォールは現在でも有効的なセキュリティ技術の1つですが、従来型(第2世代型)は高度化・多様化する悪意のある第3者から受ける攻撃に対応できにくい仕様となってきました。

 

特にアプリケーションの弱点を悪用した攻撃は、従来型では防ぐことが困難。そして現在、課題となっている攻撃に対応できるように開発されたNGFW(第3世代型)が注目されています。

 

 

UTMとNGFWとの違い

現在、多くの企業で導入されているセキュリティ対策の手段ともいえるUTMは、統合脅威管理のなかにファイアウォールや不正侵入検知(IPS)、Webフィルタリングといった複数の施策が1つの製品にまとめられています。

 

UTMは、可能な限り多くのセキュリティ機能をひとまとめにすることで、管理の作業とコストの効率化を図ることが可能。それに対して、セキュリティ機能を限定することで、最も重要である用途での対策だけを行える仕組みがNGFWです。

 

複数のセキュリティ対策を一元して行うことができるUTMは、幅広く施策を網羅しつつコストや管理の手間を大幅に削減することができるため、多大なコスト・手間をかけられない中小企業に向いています。

 

セキュリティ対策にコストをかけることができ、しかも継続的に強化できる企業においてはNGFWと他の施策を併用することをおすすめします。

 

 

NGFW市場が拡大?UTMとの規模の違いから将来性を考察!

NGFW市場が拡大?UTMとの規模の違いから将来性を考察!

 

導入する企業が増えているUTMの市場は拡大傾向にあるといえますが、NGFW市場はどのような現状なのでしょうか。

 

ここでは、UTMとの規模の違いからNGFWの将来性を考察しました。

 

 

ベストオブブリードとベストオブニーズの概念

高度化・多様化する悪意のある第3者の攻撃を防ぐためには、セキュリティ対策も多様化する必要があります。

 

つまり、会社の規模や用途に合った対策を行うべきだという考え方が重要。幅広い対策をひとまとめにするUTMは、いわばベスト・オブ・ニーズでの対策といえます。

 

対してNGFWは、ベスト・オブ・ブリードでの対策です。

 

ベスト・オブ・ブリードとはニッチな特定カテゴリにおける先進的なアプリケーションやシステム、またはソフトウェアを組み合わせることで、近年IT業界でよく使われるようになった概念です。

 

 

IPSやサンドボックスなどのアドオン機能によって市場が拡大

IPSやサンドボックスなどの専門的に特化した機能を備えた機器・サービスが続々と誕生しています。

 

  • IPS:ネットワーク上の通信を監視して不正なアクセスをブロックする機能
  • サンドボックス:外部から受け取ったプログラムを保護された領域で動作させ、システムが不正に操作されるのを防ぐセキュリティ機能

 

NGFWとITに特化した機能を組み合わせたベスト・オブ・ブリードでの対策を行うのもよいですが、NGFW搭載型の機器の登場など将来性が期待されています。

 

悪意のある第3者の攻撃が今後も高度化・多様化している現状を考慮して、UTMもNGFWも市場は拡大していくことでしょう。

 

違いをよく理解し、そのなかから自社の規模や目的に合致したセキュリティ対策を選ぶことが重要です。

 

 

さいごに|UTMとNGFWの違いを理解しよう!

さいごに|UTMとNGFWの違いを理解しよう!

 

今回は、UTMとNGFWの違いについて解説してきました。

 

中小企業については、ベストオブニーズという概念からUTMが機能することでしょう。一方で、大企業であればUTMよりもNGFWの概念が合致するでしょう。

 

UTMとNGFWの違いについて理解し、オフィスに合致したシステムを選ぶことが重要です。

UTM

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業界歴10年以上の生粋のOA機器営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 UTMや複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格でUTMや複合機を全国にリース販売しています。