サーバーの停電対策は重要!対策の重要性と方法を解説!
サーバーの大敵は「停電」です。停電が起きることにより、データが破損したり、サーバーの利用ができなくなったりする可能性があります。
この記事では、サーバーの停電対策について解説します。ご利用のサーバーは、正しい停電対策を行っていますか?
目次
サーバーが停電による影響で起きるトラブル事例
停電は、事前に起こることが分かれば対処ができるかもしれませんが、想定していないタイミングで起こる可能性があります。
よくある停電時のトラブルは以下の点です。
- 電源が入らない(通電しない)
- 異音がする
- エラーが表示される
- PCなどの外部機器からアクセスができない
- 警告音が鳴り、ランプが点滅している
それぞれについて解説します。
トラブル①:電源が入らない(通電しない)
停電が発生すると、通電せず電源が入らない可能性があります。
対応方法は
- 電源ケーブルやコンセントの差し込み口を確認する
- ブレーカーの確認をする
停電によって、高圧な電流が発生しコンセントやケーブルが壊れている可能性があります。
差し込み口やケーブルに問題がなければブレーカーの確認をしてください。
ブレーカーを上げることで解決できます。
上記の点を踏まえて、機器の電源を入れるようにしてください。
漏電などしている場合には調査を行った上で、電気や配線工事事業者に連絡する必要があります。
トラブル②:異音がする
サーバーから異音が生じる場合は、物理的な障害が起きているかもしれません。
データが破損している可能性もあるため、メーカーへ修理を依頼してください。データの復旧は難しい可能性があります。
トラブル③:エラーが表示される
停電により、電源を入れなおしたことでエラーメッセージが表示される可能性があります。
サーバーへの負担が大きくならないように、電源を入れたり切ったりするのはおすすめしません。
一度のみ電源の入れ直しを試したうえで、軽度の障害が起きた場合はメーカーなどに相談しましょう。
本体やハードディスクが故障していない場合、データの復旧を行うことで解決するかもしれません。
トラブル④:PCなどの外部機器からアクセスができない
サーバーが正しく稼働していても、PCなどの外部からアクセスができないケースもあります。
この場合は、ネットワーク接続に問題が生じている可能性があり、ルーターの接続を確認しましょう。
ルーターを再起動することで改善できるかもしれません。
また、PC自体にも問題が生じている可能性があるので、双方の状態を確認した上で最適な対応策を取るようにしてください。
トラブル⑤:警告音が鳴り、ランプが点滅している
サーバーから警告音が鳴っていたり、ランプが点滅していたりする場合は、マニュアルなどから状況を確認してください。
復旧できるのであれば、マニュアル通りの対処を行い、厳しい場合はサーバーのメーカーへ相談しなくてはなりません。
ハードウェアそのものに障害が発生した可能性があります。
メーカーへ相談する時には、停電が起きたことにより何色のランプが点滅しているか、また、警告音が鳴っているかどうかなど、状況を事細かに伝えてください。
サーバーの停電対策3選
サーバーが停電による被害を受けないようにする対策は、どのようなものがあるのでしょうか。
停電前に、運用マニュアルを確認しておくことも大切です。
そのような点は、専門知識のある方にマニュアルを作成しておいてもらい、停電後の動作確認に活かしましょう。
また、具体的には、次の3点を抑えておくことがおすすめです。
それぞれについて解説します。
停電対策①:事前に電源を切る
停電が起こりそうなタイミングで事前に電源を切っておくことが大切です。
例えば、雷雨が発生する時や地震が起きてしまった後などは、事前にコンセントからプラグを抜きましょう。
計画停電などがある場合にも同様です。
機器の電源を切るだけでは、電気が流れこんでしまう恐れがあるため、必ず、プラグを抜いてください。
もしくは、対雷サージ付電源タップを用意するのもおすすめです。
雷サージは、雷が落ちた時、瞬間的に高い電圧が発生する現象のことを言います。
この場合、まれに高い電圧が入り込んでしまう恐れがあり、機器の破損につながるなど危険が生じてしまいます。
対雷サージ付電源タップを利用することで、そういった被害からIT機器を守れるのでおすすめです。
停電対策②:データの自動バックアップをする
万が一に備えておくために、日頃からデータを自動的にバックアップするようにしましょう。
停電によるデータ破損だけでなく、人為的な行動でデータが破損する可能性があります。
そういった点も、自動バックアップにしておけば、データの破損や紛失等がなくなります。
自動バックアップ以外の方法でも、データのすべてをバックアップをしたり、前回のバックアップに増えた分をプラスしてバックアップするなどがおすすめです。
フルバックアップでは、取得時点の状態で分かりやすい反面、こまめに取ると膨大なデータとなってしまいコストや時間がかかる欠点があります。
しかし、追加分のバックアップをする場合は、保存データが増えない分、復元する時に前回のフルバックアップから重ねるため、手間などがかかってしまう可能性があります。
停電対策③:無停電電源装置を導入する
無停電電源装置(UPS)の導入がおすすめです。無停電電源装置を導入することで、停電による影響を受けません。
そのため、デバイスを守るだけでなく、データの破損なども防げるのでおすすめです。
外部からの電力供給が途絶えた時に、作業状態のデータを保存してくれます。
また、一瞬の停電時でも影響なく使え、短時間の停電だった場合にも影響なく電源を供給してくれます。
たこ足配線になっている場合は、故障の原因となってしまう恐れがあるので注意してください。
停電が起きたらどうしたらいいの?
停電後は、すべてのサーバーの電源コード(ACアダプター)をつなぎ、通電します。
手順書に従った立ち上げを行い、接続テストを行ってください。万が一、問題があった場合には専門の方に指示を仰ぎます。
問題がなければ、そのまま使用ができるのでご安心ください。
無停電電源装置を導入している場合は、電源につないでから起動するタイミングで、サーバーよりも先に起動しましょう。
サーバーのデータを失わないように停電対策をしっかりと!
自然災害が増えてきている昨今では、停電対策も重要です。
停電により、業務が停止するのは非効率ですが、停電が原因で影響が出てしまうことも非効率となってしまいます。
停電対策として、無停電電源装置(UPS)の導入は前向きに検討してみてください。停電時の強い味方となります。
その上で、改めてどういった対策を取るべきか検討することも大切です。
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