サーバーにウィルス対策が必要?必要性について解説!
サーバーにもウィルス対策が必要です。
ウィルス対策は、一般的にPCに対して施すイメージがあるかもしれません。
しかしながら、インターネットを経由して利用する以上、PCに限らず正しいウィルス対策を施すようにしてください。
この記事では、サーバーに施すウィルス対策の必要性について解説します。
目次
サーバーとは?なんでウィルス対策が必要なのか
サーバーは、インターネット上で利用する時に必要な情報を提供するコンピューターです。
ほしい情報を検索したときに、表示されるホームページなどをイメージしていただけたらわかりやすいかと思います。
サーバーを利用するにあたり、PCだけにウィルス対策を施しても、ウィルスからの侵害が起こる可能性があり危険です。
正しく対策をして、備えましょう。
サーバーの具体例
サーバーは、様々な種類があります。具体的には、以下のようなものです。
- DNSサーバー:DNSの紐づけをしているデータベース
- ウェブサーバー:HTMLや画像などで構成されたページ
- メールサーバー:メールの送受信を提供
- ファイルサーバー:サーバーに保存しているファイルデータの提供
DNSサーバーやメールサーバーは、ファイルサーバーやウェブサーバーと比較すると、やや複雑な仕組みで構成されています。
しかしながら、どのサーバーも必要な役割を担っており、どちらに対してもウィルス対策をしっかりと行うことが大切です。
DNS:Domain Name Systemの略。インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューターに振り分けられた識別番号(IPアドレス)と、インターネットの住所(ドメイン)を紐づけするための仕組みです。
サーバーとPCの違い
サーバーとPCの違いについて解説します。
サーバーは、多くの人がインターネットを通じて必要な情報をユーザーに対して提供することが前提としてあります。
そのため、ネットワーク障害などが起きてしまった場合、多くの方々への影響が大きく、サーバーが落ちてしまうなどという事態が起きるかもしれません。
そのため、24時間365日の間、ユーザーからの要求に応えられるようにすることや、データの保護やバックアップを正しく行えることなどが重要です。
PCとサーバー用のコンピューターも、同じような構成となっています。
しかしながら、使用用途が異なるために、それぞれ求める仕組みが異なります。
サーバーは
- 安定稼働ができるハード
- 耐久性の強いハード
- 衝撃にも耐えられるもの
を求められます。
PCでは、上記のような耐久性よりは、高性能のグラフィックス処理などが重要です。
PCは一般的に一人が使うものという点に対して、サーバーは多くの方が利用し、どのような状態でも動き続けられる必要がある点が異なります。
サーバー用のウィルス対策ソフトのメリット
ウィルス対策ソフトを導入するメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
ウィルス対策ソフトは、PC用だけでなくサーバー用のものもあります。
サーバーのメリットは下記3つ
- サーバーをウィルスから守れる
- ウィルスパターンファイルを自動更新でき、運用時の手間が省ける
- サーバー管理、分析が行える
サーバー用のウィルス対策ソフトでは、ウィルスやスパイウェアの検知を行い、侵害を防ぐことが重要な役割です。
そのほか、フィッシングメール・サイトへのアクセスを防止し、利用者の安全を守ります。
外部デバイスへのアクセスコントロールなども行えるので、より安心してインターネットなどを利用できます。
ウィルス対策ソフトの検討するポイント
ウィルス対策ソフトを検討する時のポイントは下記3つ
- ウィルス検出率が高いソフト
- 動作が軽快なソフト
- サポート体制が厚いソフト
ウィルスは、新種のウィルスが登場した時など、検出が早くできないと導入しても意味がありません。
迅速に、ウィルスのパターンファイルを更新する必要も重要です。
その上で、動作が遅いソフトを導入していると作業効率が落ちてしまう可能性があります。そのため、動作が軽いソフトがおすすめです。
また、ウィルス対策ソフトを導入していたとしても、完璧に防げるソフトはありません。
そのため、ウィルスの感染が起きた時に、サポート体制が充実していると安心です。
サーバーに必要なウィルス対策とは?
サーバーには、どのようなウィルス対策が必要なのでしょうか。
システムを提供する側としての必要な対策と、利用するユーザー側での対策について解説します。
システム:ウィルスの侵入を防ぐソフトを導入
ウィルス対策ソフトを導入することで、常に最新の状態でいられます。
ウィルスの侵入を防ぐ対策は下記5つ
- ファイアウォールを設定
- 外部に提供しているサービス以外についてインターネット接続をブロック
- サーバー内の不要なサービス・ソフトを削除
- 特定の拡張子をもつファイルをメールサーバーなどでブロックする
- ファイル改変を防止するため、ファイルの自動実行機能を無効にする
上記の点を手動でも行えますが、セキュリティ対策ソフトを導入して、自動的に行ってもらうよう設定することもおすすめです。
システム:万が一、侵害された時の対策
万が一、ウィルスによる侵害があった場合は、次のような対策をとってください。
- 侵害された原因を把握する
- 攻撃を受けたであろうサービスなどを無効にする
- アクセスブロックをして拡大を抑制
- インターネットから切断
上記のような対策を迅速に行うことで、ウィルスによる被害を拡大せずに済みます。できるだけ早く対応することが大切です。
ウィルス対策ソフトのサポートを迅速に受けられるのであれば、自分でできるところまでは行った上で、適切な指示を仰ぎましょう。
ユーザー:パスワードポリシーの徹底
サービスを利用するユーザー側としては、パスワードが重要となります。
- パスワードを強固なものに設定する
- ユーザー付与権限を必要最低限のものにする
- 不審なメールは開かない(ファイルも同様)
事前にウィルス対策ソフトを入れた上で、上記のような対策を施しましょう。
しかしながら、然るべき対策をとっていても、ウィルスの侵害を避けられないかもしれません。
その場合は、インターネットの接続を切ってウィルス対策ソフトの企業メーカーに相談をして迅速な対応をしましょう。
サーバーにもウィルス対策ソフトを導入しよう!
サーバーにもウィルス対策が必要であることをご理解いただけましたでしょうか。
PCにウィルス対策をするのは一般的でも、サーバーでのウィルス対策を怠っている可能性も考えられます。
多くの方が利用するサーバーに対しても正しいウィルス対策を行って、快適かつ安全なビジネスにつなげましょう。
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