IoT機器のセキュリティ対策の義務化としてUTMが最適?
現代社会において、インターネットの普及におけるセキュリティ対策は必須です。
総務省が正式に公示していることから、ネットワークセキュリティ対策の必要性が伺えます。
本記事では、義務化されたセキュリティ対策に伴うUTM設置時の留意点について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
重要インフラ、企業にサイバー防衛義務付けが2022年から始まる?
政府は情報通信や電力など14分野の重要インフラ事業者にサイバー攻撃への備えを義務付ける。経営陣主導の体制整備や対処計画づくりを求める。サプライチェーン(供給網)で使用する機器の安全確保も要請する。
引用:日本経済新聞
ネットのサイバー攻撃がここ数年で8倍以上に増えた事から、重要なインフラがある企業にサイバー攻撃に対する備えを義務化しました。
義務化したのは大企業対象とはいえ、中小企業もデータを抜き取られたら倒産するレベルの情報を扱っている企業がゴロゴロありますので、中小企業、零細企業も対策をしておいて損はありません。
IoT機器のセキュリティ対策とUTMとの関係性は?
昨今のインターネット社会はモノと繋がるIoTと深い関係性を持ちます。
そのなかで、総務省が発布した「IoTセキュリティ対策として留意すべきルール」が存在します。
具体的に説明するとIoT機器のセキュリティとは「インターネットに繋がる物のセキュリティ」の事を指します。近年では自動車やスマホ、エアコン等の物がネットに接続して利便性を図る様な動きが活発化しています。
そういった物を通してのセキュリティは甘くなるという事でこの様なルールが生まれました。
ここでは、総務省が発表したセキュリティ対策の義務化とUTMとの関係性について解説しています。
IoT機器のセキュリティ対策が義務化された理由は?
総務省によって2020年4月以降に販売するIoT機器には「パスワードによる認証などのアクセス制御機能」「出荷時の初期パスワードの変更を促す機能」「ソフトウエアの更新機能」といった最低限のセキュリティ対策を義務化するという発表がありました。
セキュリティ対策が義務化された理由は、現代社会に蔓延するネットワークを通じた不正アクセスやサイバー攻撃による被害を最小限に抑えるため。
ファイアウォールのようなアンチウィルスの侵入を防ぐ仕組み、そして、VPNによる暗号化の仕組みが従来のネットワークを保護する仕組みとしては主流でした。
しかし昨今のセキュリティリスクは多様化していることもあり、ファイアウォールだけの単層による保護だけでは、セキュリティ対策が不十分と考えられています。
今後は、UTMを視野に入れた対策が注目されていくことでしょう。
UTM設置はセキュリティ対策となるのか?
UTMを設置する時点で、ネットワークにおけるセキュリティリスクを軽減することが可能。その理由は、UTM独自の多層防御が挙げられます。
コラム:UTMの多層防御とは?その仕組みと有効な理由を解説!
UTMの仕組みとしては複数の防壁で守られており、仮に1層目が破られても、2層目や3層目で保護することが可能。
しかも、各層によって得手不得手とするセキュリティ対策の仕組みが存在し、それぞれに役割を果たしています。
つまり、UTMを設置した時点で、IoT機器への最高のセキュリティ対策ができているということ。そのため、総務省が発布するセキュリティ対策の義務化に準拠する形となります。
義務化されたセキュリティ対策に伴うUTM設置時の留意点とは?
総務省によってIoT機器のセキュリティ対策の義務化が推進されていることは、理解できたことでしょう。
それでは、UTM設置時のセキュリティ対策には、どのように留意しなければならないのでしょうか。
押さえるべきポイントとしては、下記の4つです。
- 初期設定
- UTMメーカーのサポート
- 使用しない機器のこまめな電源オフ
- 機器を手放す時はデータを消す
それぞれの項目について、詳しくみていきましょう。
初期設定
セキュリティの義務化が推進されているなかで、UTMの初期設定は重要なポイントです。
基本的には設置するメーカーが行うため、特に意識する必要はありませんが、基本的なセキュリティ関連の知識は備えておくべきでしょう。
例えば、パスワードなどの個人情報の管理については、十分留意しておいてください。
UTMメーカーのサポート
万が一のトラブル時に対応できるよう、UTMメーカーのサポート情報は意識しておきましょう。
例えば、メーカーからのサポートが終了したUTMを継続的に使用していることで、脆弱性を衝かれたサイバー攻撃の被害に遭う危険性が伴います。
また、UTMを導入しているからといって、100%すべてのウィルスに対処できるとは限りません。
UTMを導入することで、セキュリティ対策の義務化に準拠する形になりますが、油断ができないことには留意しておきましょう。
使用しない機器のこまめな電源オフ
UTM周辺機器には、さまざまなドライバーを含めたデバイスなどが点在しているネットワークで構築されているケースも珍しくありません。
アクティブな状態になっているデバイスをネットワークに接続しているほど、第3者による攻撃を受けやすいため、十分注意しなければなりません。
義務化されたセキュリティ対策に準拠したUTMを導入しているとはいえ、100%すべてのネットワークリスクを回避することは困難です。
そのため、使用しない機器もしくはデバイスは、UTMの負荷を抑えるためにも、こまめに電源をオフにしましょう。
機器を手放す時はデータを消す
UTMはあくまでもネット上の脅威を守るものです。
その為、アナログでパスワードを見られた盗まれた場合には対処が出来ません。
意外に多いのが、HDDの中身を消さずにIoT機器を捨ててしまう事があります。
必ずデータを消すようにしましょう。
さいごに|義務化されたセキュリティ対策に則ってUTMを設置しよう!
今回は、UTMと義務化されたセキュリティ対策について解説してきました。
従来のファイアウォールだけのセキュリティ対策ではなく、現代ではUTMを活用したリスク回避が主流。なかには、VPNやセキュリティ対策ソフトを併用するケースも少なくありません。
それだけ重要なリスク回避とセキュリティ対策において、今後も総務省を中心とした法的整備には注目すべきです。
UTMにおけるセキュリティ対策の義務化が推奨されていることから、インフラが未整備の方もしくは企業は、早急に対応することをおすすめします。
UTM
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