UTM設置後にPCが重くなる（遅くなる）原因とは？3つのパターンで検証！|株式会社じむや｜業界最安値レベルのUTMの格安リース販売 - お役立ち情報関連

2024年08月04日

UTMを設置すると、PCが重くなるというケースがみられますが、何が原因なのでしょうか。

 

もしかすると、UTM以外に原因があるのかもしれません。

 

先に結論からいえば、スペック不足やデータ負荷などが挙げられます。

 

本記事では、UTM設置後にPCが重くなる原因について解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

 

 

UTM設置前には要注意！PCが重くなる原因とは？

 

何らかの原因でPCが重くなるケースは数多くみられます。

 

オフィスで仕事中に画面がフリーズしたり、処理が遅くなったりすることで、業務に支障をきたすことがあります。

 

PCが重くなる原因は、主に下記の3つが挙げられます。

 

 

実は、UTMそのものが原因で、直接PCが重くなることはあまりありません。

 

上記のとおり、一般的にはPC機器への負荷によって遅延が発生。UTMとPCを有線で繋いでいるケースもあれば、無線で接続しているケースもあり、インターネット環境によるLAN配線の接続状況や無線電波の干渉が要因で発生する一時的な不具合も考えられます。

 

その他、例えばソフトウェアのアップデートなど、バックグラウンド処理が行われていたり、ネットワーク利用によってCPUに過剰な負荷がかかったりすることでPCが重くなることがあります。

 

 

 

UTM設置後にPCが重くなる原因を3つのパターンで検証！

 

UTM設置後に、PCが重くなることがありますが、プロバイダーなど他のケースでは解決できないこともあります。

 

ここでは、本当にUTM設置後、PCが重くなる原因とその対処法について解説しています。

 

今回、紹介するパターンは、下記の3つ。

 

 

それぞれの事象について、詳しくみていきましょう。

 

 

UTMに過剰なネットワーク負荷がかかる

実は、本当にUTMが原因でPCが遅くなるケースがあります。

 

それは、UTMメーカーが推奨するデバイス数以上を接続し、想定している負荷を大幅に超えてしまった場合です。

 

いくらUTMがネットワーク脅威に対して有効な手段とはいえ、1台でサポートできるボリュームは限られており、それ以上のセキュリティ対策を期待することはできません。

 

取扱説明書にも記載のとおり、接続できる推奨デバイス数やルールに基づいた用途で使用しましょう。

 

 

UTM自体のスペック

UTMは、数多くのメーカーがプロダクトリリースしており、それぞれの機種でスペックが異なります。

 

スループットは、UTMの性能を見極める重要なポイントであり、機種選びでも重要な指標の1つ。

 

PCが重くなる事象も解決できるため、より処理速度の速いスループットを保持するUTMを選ぶことは重要です。

コラム：UTM選びでスループットを重要視した方が良い理由とは？

 

UTM自体のスペックは、スループットにも大きく影響することから、PCが重くなる場合はこれが原因かもしれません。

 

用途と目的に合ったUTM機種を選びましょう。

 

 

通過するデータが膨大過ぎる

UTMは、絶えずネットワーク上で膨大なデータのやり取りを行います。

 

そのなかで、画像や動画などのボリュームの高いデータを取り扱う場合は、UTM内で処理時間がかかるケースも少なくありません。

 

また、コロナ禍におけるテレワークや在宅ワークが普及したことによるネットワーク会議なども、UTMを通過するデータ量が膨大になる原因といえます。

 

前述したスループットにも影響しますが、UTMが従来持つスペックに大きく左右されることは意識しておきましょう。

 

次項で、UTMの知識やより掘り下げたパフォーマンス低下の仕組みをより詳しく解説しています。

 

引き続き、最後までご覧ください。

 

 

 

UTM導入後に起こり得るPCが重くなる仕組みとは？セキュリティシステムの観点から解説！

 

統合脅威管理（UTM）は、社内の個人情報保護など現代のネットワークセキュリティにおいて必要です。

 

UTMに搭載されているファイアウォール、アンチウイルス、Webフィルタリング、侵入検知・防御システム（IDS/IPS）など、多層防御によるセキュリティ強化が期待できる仕組み。しかし、UTMの導入がPCのパフォーマンスに与える影響は、しばしば見過ごされがちです。

 

UTMシステムがネットワークを通過するデータをリアルタイムで分析し、脅威を検出しようとすると、その処理には相応のリソースが必要となります。

 

このリソースの要求が高いと、ネットワークのパフォーマンスに悪影響を及ぼすだけでなくPCが重くなる可能性もあるため注意しなければなりません。

 

UTMが提供するセキュリティ機能が多岐にわたる場合、またはハードウェアの処理能力が不足している場合には、この問題は顕著になるところは懸念されます。

 

それでは、PCが重くなる（パフォーマンス低下）の原因をセキュリティシステムの観点から、さらに詳しくみていきましょう。

UTM導入後にPCが重くなる原因としては、データ量が多い環境でUTMが処理しなければならないデータが増えることに伴いパフォーマンスが低下する内容で前述したとおりですが、ここではセキュリティの仕組みという視点でみていきます。

 

セキュリティシステムの観点でまとめると、下記の4つが挙げられます。

 

 

UTMに内蔵されているセキュリティ機能が多すぎると、それぞれの機能が正常に動作するために必要なリソースが競合し、システム全体のパフォーマンスが低下しやすいです。

 

そもそも構造上の問題でもあり、UTMシステムを稼働させるためのハードウェアが必要な処理能力を持っていない場合はデータ処理の遅延が発生し、結果としてPCが重くなります。

 

他、複数のセキュリティ機能を同時に有効にしている場合、セキュリティシステムはそれらを同時に処理しなければならず、これもパフォーマンス低下の一因となります。

 

いずれの問題に対処するためにも、UTMシステムの選定時には将来的なネットワークの規模やデータ量の増加を見越したうえで、適切なハードウェアリソースを確保しなければなりません。

 

また、実際のネットワーク環境に合わせて必要なセキュリティ機能のみを選択し、無駄なリソースの消費を避けることもパフォーマンスを維持するには必要な考え方です。

 

UTMの導入はネットワークセキュリティを強化するうえで非常に有効ですが、その一方で、PCのパフォーマンスに影響を与える可能性があることを理解し、適切な対策を講じることが求められます。

 

ネットワークの安全性と効率性を両立させるためには、UTMの選定から設定、運用に至るまで慎重に計画を立てるところから必要なセキュリティ管理を構築するところまでが重要です。

 

 

 

PCが重くなる要因！スループットとUTMの処理能力についても解説！

 

PCのパフォーマンスに影響を与える要素は多岐にわたりますが、特にスループットとUTM（Unified Threat Management）の処理能力はPCが重くなる主な原因としても挙げられます。

 

スループットとは一定時間内にネットワークが処理できるデータの量を指し、これが低いとデータの転送速度が遅くなり、結果としてPCの動作が重く感じられることがあります。

 

UTMはネットワークセキュリティを一元管理するシステムで、不正アクセスやウイルスからネットワークを保護しますが、その処理能力が不足しているとインターネットの通信速度の低下を招く可能性があります。

 

スループットの低下がPCのパフォーマンスに与える影響は、ネットワークを介した作業の効率に直結します。

 

まずは、スループットの仕組みから詳しくみていきましょう。

 

 

スループットとは？

UTM導入後にネットワークの速度が低下する原因のひとつに、スループットがあります。

 

スループットとは、単位時間あたりに処理されるデータ量のことを指し、ネットワーク速度の指標として使用されます。

 

UTMはネットワークを通過するすべてのデータを処理しセキュリティチェックを行いますが、スループット値が低い場合はこの処理がボトルネックとなり、通信速度の低下やPCの動作遅延を引き起こす可能性があります。

 

例えば、大容量のファイルをダウンロードする際やオンラインでのビデオ会議を行う際にスループットが不足していると、長い待ち時間が発生したり画質が低下したりすることがあります。

 

これは、特にデータを頻繁に扱う企業にとっては大きな問題です。

 

そのため、多くの企業では1Gbps以上のスループットを持つUTMを導入していますが、ネットワークの環境や使用状況に応じてさらに高いスループットが必要になる場合もあります。

 

例えば、オンライン会議や高画質の動画ストリーミングなど、データ量が多い処理を行う場合は、スループットの重要性が一層増します。

 

適切なスループットを持つUTMを選択することで、PCが重くなることを防ぐことができます。

 

 

スループットの合った機種の選び方

スループットを軸とした選び方は、企業の規模やネットワーク環境によって異なります。

 

例えば、小規模なオフィスであれば1Gbpsのスループットで十分かもしれませんが、大規模な企業や高頻度のデータ通信が必要な業界ではそれ以上のスループットが求められます。

 

また、ルーターやLANケーブルなどのネットワークインフラが古い場合はUTMの性能を最大限に引き出せない可能性があるため、UTM導入時にはネットワーク全体の見直しも併せて行うべきです。

 

 

 

ネットワーク遅延からPCが重くなる要因を引き起こすUTMの設定ミスとは？

 

UTMは、多機能であるがゆえに、設定ミスがパフォーマンスの低下を招くことがあります。

 

例えば、すべての機能を一度に有効にするとUTMが過剰に負荷を受け、ネットワーク全体の速度が低下することがあるという内容は前述したとおりです。

 

特に、アンチウイルスやアンチスパム機能が原因でパケットの処理が遅くなり、結果としてPCの動作が重くなることがあります。

 

 

UTMの設定ミスを防ぐには

そもそも設定ミスを防ぐためには、使用環境に応じた機能の優先順位を設定し、必要に応じて不要な機能を無効にすることを推奨します。

 

ファイアウォールやIDS/IPS機能のみを有効にし、その他のセキュリティ機能を別のセキュリティソフトに任せることで、ネットワークの負荷を軽減することが可能です。

 

また、UTMの導入時には設定を慎重に行い、定期的な見直しを行うことも重要。つまり、PCが重くなる要因を少しでも排除するためにも、スペックとネットワーク環境のバランスも重視する必要があるということです。

 

もう少し、詳しくみていきましょう。

 

 

スペックとネットワーク環境のバランス

UTMを選ぶ際には、単にスループットだけでなく全体のスペックとネットワーク環境とのバランスも考慮しなければなりません。

 

ネットワーク環境に適合しないUTMを選んでしまうと、パフォーマンスの低下だけでなく、セキュリティの脆弱性を引き起こすリスクもあります。

 

まず、導入を検討しているUTMが自社のネットワークインフラに適しているかを確認しましょう。

 

例えば、下記のような項目でチェックします。

 

 

これらを考慮したうえで、最適なUTMを選ばなければなりません。

 

また、導入後の拡張性も重要なポイント。企業の成長に伴い、ネットワークの負荷が増大することを見越して、将来的な拡張が可能なUTMを選ぶとよいでしょう。

 

 

 

PCが重くなる具体的な改善策とは？【結論：ハードウェアとソフトウェアの最適化】

 

UTM導入によってPCが重くなる場合の具体的な改善策について解説しています。

 

結論からいえば、ハードウェアとソフトウェアの最適化から対処しなければなりません。

 

詳しくみていきましょう。

 

 

ハードウェアのアップグレード

UTM導入後のパフォーマンス低下に対する最も直接的な対策は、ハードウェアのアップグレードです。

 

既存のUTMが企業の規模やネットワーク使用量に見合わない場合、より高性能なUTMにアップグレードすることで、ネットワークの遅延やPCの動作不良を解消できる可能性があります。

 

CPUやメモリ、ネットワークインターフェースの性能を向上させることで、UTMがリアルタイムでデータを処理する能力を強化することができます。

 

 

ソフトウェア設定の見直し

UTMのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、ソフトウェア設定の最適化も重要です。

 

例えば、アンチウイルスやWebフィルタリングの設定を見直し、必要に応じてスキャンの頻度を調整することが効果的です。

 

また、定期的なファームウェアのアップデートを行い、最新のセキュリティ機能と最適化されたパフォーマンスを維持することも重要です。

 

さらに、クラウド型UTMの導入を検討することでネットワークの負荷を分散させ、より柔軟なセキュリティ管理が可能になります。

 

クラウド型UTMでは、必要に応じてリソースを拡張できるため、企業の成長に合わせたスケーラビリティを確保できます。

 

 

クラウド型UTMの導入検討

クラウド型UTMは、アプライアンス型UTMに比べて柔軟性が高く、パフォーマンスの向上に貢献する可能性があります。

 

従来のUTMでは、ハードウェアの性能に依存するため、導入時のスループットやCPU性能が限界に達すると、ネットワーク全体のパフォーマンスが低下します。

 

しかし、クラウド型UTMでは、必要に応じてリソースを拡張できるため、このような問題を回避できます。

 

例えば、従業員数の増加やデータ量の増大に伴い、クラウド型UTMのリソースを拡張することで、パフォーマンスの低下を防ぐことができます。

 

また、クラウド型UTMではリソースの拡張が容易であり、企業の成長に合わせたパフォーマンス管理が可能です。

 

これにより、アプライアンス型UTMのように、ハードウェアのアップグレードや買い替えを行う必要がなく、コストの削減にもつながります。

 

さらに、クラウド型UTMはリモート管理が可能で、専門知識がなくても簡単に運用できるため、ITリソースの節約にも役立ちます。

 

クラウド型UTMについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

クラウド型UTMとは？メリットとデメリットを解説！

 

 

 

さいごに｜PCが重くなる原因は原則としてUTMとは無関係！

 

今回は、UTM設置後にPCが重くなる事象について解説してきました。

 

UTMが従来持つスペックによって、処理速度は変化しますが、そもそも原因が他にある可能性もあります。

 

本記事では、プロバイダーの速度制限を例に挙げましたが、他にもさまざまな要因でPCが重くなるケースがあります。

 

このように、一般的にはPCが重くなることとUTMは無関係であることも多いため、先入観を持った間違いをしないように注意しましょう。

 

 

UTM