ファイルサーバーとは?共有フォルダとの違いを3つのポイントで解説!

ファイルサーバーと共有フォルダには、運用の安定さに明確な違いがあります。

 

本記事では、ファイルサーバーと共有フォルダとの違いについて解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

ファイルサーバーと共有フォルダとの違いについて解説!

ファイルサーバーと共有フォルダとの違いについて解説!

 

ファイルサーバーと共有フォルダとの違いについて知るためには、まずファイルサーバーの特徴を理解しておく必要があります。

 

そのため、まずはファイルサーバーの特徴を解説した後、共有フォルダとの違いについて解説します。

 

 

ファイルサーバーの特徴

もともとファイルとは、コンピューターでのデータ管理単位の1つ。ストレージ装置などの記録装置にデータを保管する際の、最小記録単位のデータのまとまりを意味します。

 

一方、サーバーはコンピューターネットワーク上で、他のコンピューターに対してサービスを提供している側のコンピューターもしくはそのサービスのことです。

 

つまり、他ノードに対して、ファイルの提供やファイルを保存・閲覧・編集ができる仕組みがファイルサーバーだということ。提供側とLAN接続でファイルのやり取りを行い、そのLAN接続で繋がっている他ノードとファイルの共有化ができることが特徴といえます。

 

 

共有フォルダとの違い

共有フォルダは、ネットワークで繋がっている他のコンピューター同士で使えるように設定したフォルダです。

 

そもそもフォルダとは、ファイルをまとめて格納したり、分類したりすることができる名前の付いたコンピューター内の保管場所のこと。ファイルがコンピューターでの書類や紙だとしたら、フォルダは紙入れ・書類入れを意味します。

 

つまり、共有フォルダは共有元が故障すると停止してしまう一方で、ファイルサーバーは可用性を維持できるところに違いがあるということ。

 

ファイルを共有化できるという点では似てはいますが、これら2つは別物ですので、その違いについては可用性を含めた下記のポイントの意味を理解することが重要です。

 

  • 可用性
  • 完全性
  • 機密性

 

それでは、詳しくみていきましょう。

 

 

可用性

可用性とは、 利用者から見て使用できる度合いを表した指標のこと。コンピューターにおいて、システムが停止することなく継続して稼働できる能力のことで、可用性があるとアクセス権限を持っている者がいつでもファイルの確認と変更ができます。

 

また可用性が高いと、障害が発生しても安定したサービス提供が可能です。

 

 

完全性

完全性とは、データが欠落していないかつ最新の状態であることの度合いを表した指標のこと。完全性が高いということは、情報や情報の処理方法が正確で、悪意のある第3者によるファイル改ざんが行われないように対策されていることを意味します。

 

 

機密性

機密性は、正当な権限を持った人だけが情報に触れることができる度合いを表した指標。また、その状態を確保・維持できる度合いを表しています。

 

機密性が高ければ、権限を持っている人だけが認められた範囲内でファイルの確認と変更ができる情報に触れることが可能。権限者の操作誤りによる情報の漏洩や故意の改ざん、削除などが防げます。

 

 

共有フォルダとの違いからみるファイルサーバーのメリットとデメリットを解説!

共有フォルダとの違いからみるファイルサーバーのメリットとデメリットを解説!

 

可用性・完全性・機密性は、情報セキュリティの3大要素であり、ファイルサーバーと共有フォルダとの明確な違いがみられます。

 

ここでは、ファイルサーバーのメリット・デメリットについてまとめました。

 

 

ファイルサーバーのメリット

コンピューター内にあるフォルダを、ネットワークで繋がっている他ノード同士で使えるように設定した共有フォルダの場合、共有元で故障やトラブルが発生していたら、必要なときにファイルを確認できません。

 

しかしファイルサーバーなら、可用性が担保されているため、共有フォルダと比べて情報の漏洩や改ざん、削除などのリスクを下げることが可能。また、外部アクセスしても整合性が取りやすいため、業務効率が向上します。

 

さらに容量が足りない場合には増設ができるため、取り扱うファイルの容量を気にしなくてもよいという点や、操作性がよい点もファイルサーバーのメリットといえます。

 

 

ファイルサーバーのデメリット

共有フォルダとの違いからみるファイルサーバーのデメリットといえば、共有フォルダと比べて導入・運用コストが高くなりやすいということです。

 

共有フォルダは、ネットワークで繋がっている他ノード同士で使えるように設定するだけのため、ファイル共有だけであれば低コストでの運用が実現可能。

 

それに対して、ファイルサーバーはまず導入に専用ソフトウェアの購入の必要があり、年間保守費用やソフトのライセンス費用など運用コストが継続的に発生します。

 

導入にもそれなりに時間がかかるため、すぐにファイルの共有化ができないところはファイルサーバーのデメリットといえます。

 

 

さいごに|ファイルサーバーと共有フォルダとの違いを理解しよう!

さいごに|ファイルサーバーと共有フォルダとの違いを理解しよう!

 

今回は、ファイルサーバーと共有フォルダとの違いとして可用性や完全性、機密性の観点から解説してきました。

 

また、ファイルサーバーはコストパフォーマンスの低下が懸念されますが、その一方で容量の確保や操作性についてはメリットが感じられます。

 

ファイルサーバーと共有フォルダの違いについてよく理解し、日々の業務で活かしてみてはいかがでしょうか。

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業界歴10年以上の生粋のOA機器営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 UTMや複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格でUTMや複合機を全国にリース販売しています。