サーバーのキッティングとは?セットアップの違いや価格費用を解説!
サーバーキッティングという言葉を聞いたことはありますか?
そもそも「キッティング」はPCをはじめとした機器をセットアップする作業のことです。
つまり、サーバーキッティングは、サーバーを使える状態に準備する作業となります。
具体的にどのように行うのか、また、サーバーキッティングの注意点について解説します。
目次
サーバーのキッティングとは?
サーバーキッティングは、サーバーを使える状態に準備をすることです。
PCをセットアップする作業においては、必要なアプリケーションをインストールしたり、社内ネットワークへ接続したりする作業があります。
基本的には、単純作業となるものの新入社員の受け入れ時などに作業する必要が出てくるため、作業負担が大きいという点が課題です。
サーバーのキッティング・セットアップ・構築の違いは?
価格相場 | 範囲 | |
構築 | 5万円~30万円 | 独自設定を細かいところまで全て |
キッティング | 3万円~5万円 | 一般的な設定を全て |
セットアップ | 1万円~3万円 | OS等の限定的な設定まで |
「セットアップ」「構築」とも似ているように感じますが、作業範囲が異なります。
セットアップでは、ソフトウェアやハードウェアをコンピューターに導入した後、使えるように準備する作業です。
インストールと同様の意味をもつ場合があります。
また、構築はほとんどキッティングと同義語ですが、特殊な設定等の細かい範囲まで独自設定を行う様な場合に構築という使い方をしています。
サーバーのキッティングのQ&A
サーバーのキッティング費用
サーバーのキッティング費用の相場としては3万円~5万円です。
業務用サーバーであれば、そもそも無料というところもあります。
キッティングにかかる時間
キッティングにかかる時間は、作業する対象によって異なりますが、PCなどでは1台に3時間程度の設定時間がかかると考えられています。
作業する人や作業中のPC処理を待つ時間がかかってしまい結果、必要なPC分以上の時間がかかってしまうかもしれません。
また、内部の設定だけでなく、そもそもの機器を組み立て・設置するところから始めなくてはいけない場合もあります。
そのため、専門業者に依頼することがおすすめです。
サーバーキッティングの手順
サーバーキッティングを手作業で行う場合には、主に次のような手順で行います。
- 各種設定:OSをインストールし、「日付・時刻」の設定やソフトウェアの選択など基本情報を設定
- 初期セットアップ:ライセンスの契約に同意し、設定完了
- 環境整備:FTP接続設定、ファイヤウォールの設定、ネットワークの設定などを行う
- パッケージをインストール
- ホスト名の定義を追加
- Selinuxの無効化
上記の流れでサーバーキッティングをします。
専門的な知識が必要となるため、PCに精通している方か専門家に依頼しキッティングを行ってもらう方が良いでしょう。
開発をする環境を都と終えるためにサーバーキッティングは必要不可欠な作業です。
サーバーキッティングの注意点
サーバーキッティングではセキュリティ対策を万全にする必要があります。
セキュリティ対策をしっかり行えていないとさまざまなリスクがあり、結果として大損失に繋がりかねません。
- PC及びサーバーのウィルス感染する
- サイバー攻撃を受けてしまう
- 情報漏洩が起きてしまう
の様なリスクがあります。
キッティングを行う時には、作業内容の確認のほか、セキュリティ対策を万全に行うようにしましょう。
また、作業を行う時にスケジュール管理をしっかり行っておかないと、万が一の時に作業がうまくできなくなってしまう可能性があります。
余裕をもったスケジュールにするなど、トラブルが起きることを想定した日程で組まなくてはなりません。
キッティング作業が必要な端末が一つだけであれば、スケジュールとしての問題はあまりないかもしれませんが、複数台となってしまった場合、何が起こるかわからないため、注意が必要です。
サーバーキッティングを外注するメリット
サーバーキッティングだけに限らず、キッティング全般は専門業者に依頼することがおすすめです。
PCやIT機器に精通した方が社内にいれば問題ないかもしれませんが、忙しいときなどは外注をして任せてしまった方が他の作業ができるなどのメリットがあります。
また、外注業者によってはPCやサーバーだけに留まらず、スマートフォンやタブレットの立ち上げまで作業をしてくれる場合があるため、いざという時に助かるかもしれません。
それぞれについて解説します。
安心して任せられる
サーバーキッティングを専門業者に依頼すると、正しい手順でセットアップ作業をしてもらえます。そのため、安心して任せられる点がメリットです。
安心してセットアップ作業を任せられるため、セキュリティ対策や設定において必要な作業などの抜けや漏れがありません。
自社でサーバーキッティングを行うと、専門知識が必要なうえセキュリティ対策についても自分たちで行う必要があります。
もし、間違えた作業をした場合、端末が使用できなくなったり、セキュリティ面でも不安になってしまったりするため、外注することがおすすめです。
作業の手間が省ける
もし、自社でサーバーキッティングをすると、作業工数を検討しなくてはなりません。
IT機器やサーバー関連などに対して、精通した知識・技術をもった方を中心として、作業できる方々で担当する必要があります。
作業工数が多くなると、一人当たりの負担も大きくなってしまう可能性があります。
そのため、サーバーキッティングを外注して作業工数を減らすと楽になるためメリットです。
しかしながら、コストがかかってしまう点を考えると、自社でやった方が良いという判断になる可能性も考えられます。
外注業者によって、スマートフォンはタブレット、そのほかの電子機器に関しても対応してくれる場合があるので、いざという時に助かるかもしれません。
自社にIT関係の知識をもつ方がいなくてもサーバーキッティングが行えるのはメリットです。
短期間でセットアップが可能
自社でサーバーキッティングを行うと時間がかかってしまうデメリットがあります。
キッティングを行う必要があるサーバーやPCがあると、それだけ作業工数も必然的にかかってしまいます。
サーバーキッティングを外注することで、キッティング作業が短期間で行えるため、スケジュール調整などが簡単に行える点がメリットです。
専門業者に依頼すると、ノウハウや知識を活かしたうえで作業をしてもらえるので、セットアップの実現が短期間で叶います。
また、確実な納期が明らかとなる点においても、スケジュール管理ができるのでおすすめです。
キッティングツールを利用する方法
キッティングツールを活用したサーバーキッティングも可能です。
マスターPCとクローンPCへコピーをすると、セットアップの簡略化ができ効率的にキッティングが行えます。
また、複数のPCに対してキッティングが行えるため、そういった点でも効率的です。
しかしながら、キッティングツールを使用する際、「簡単」とは言っても基本的な知識がないと作業をすることが大変になってしまいます。
そのため、IT関係に精通した方が社内にいない場合はあまりおすすめできません。
サーバーキッティングはプロに任せよう!
サーバーキッティングは、自社で行うとコストも削減できおすすめです。
しかしながら、セキュリティ面やスケジュール管理をするうえでは、デメリットとなってしまう可能性があります。
そのため、もし、サーバーキッティングをするのであれば、専門業者に依頼することがおすすめです。
安心して任せられるほか、セキュリティ対策も万全に行ってくれます。
また、作業工数なども減らせるためスケジュール通りに動かなくてはならない場面などで役立ちます。
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