サーバーケーブリングとは?配線をまとめる事のメリットを紹介!
サーバーケーブリングは、ネットワークを構築する時に配線を行う作業です。
ケーブリングをしっかり行うことで、効率的な作業が行えるようになります。
この記事では、ネットワーク構築時やサーバーを設置する時などに、ケーブリングが重要となる理由やしてはいけないことを解説します。ケーブリングをする時のポイントを抑えて、ネットワーク環境を整えましょう。
目次
サーバーケーブリングとは?
ケーブリングとは、配線処理の事です。配線がごちゃごちゃになっている状態を上記の画像の様に綺麗にまとめて作業効率を上げる事を指します。
サーバーを設置する時に、物理的な接続をする方法が「サーバーケーブリング」です。配線処理は、「あとででいいか」と後回しにしてしまうかもしれませんが、しっかりと行わなくてはなりません。
また、物理インフラにおいて、重要な役割があります。ケーブリングをしっかり行うことで、万が一の時に復旧作業がすぐに行えたり、ネットワークの信頼性に直結したりします。
ケーブルが傷ついている状態や断線の状態があると大問題です。通信障害につながってしまうほか、サーバー背面に熱が溜まってしまう原因となるかもしれません。
正しいケーブリングは、綺麗に整えられた状態となっているため、サーバー上に問題が起きている場合、その箇所を迅速に修正・対処ができます。安定的にシステムを稼働させるためにも、サーバーケーブリングは正しく丁寧に行いましょう。
そもそも物理インフラとは?
サーバールームのネットワーク、サーバー機器同士を接続に必要となる物理的なものを意味します。サーバーラックやケーブルラック、ネットワークケーブルなどが物理インフラにあたります。
サーバールームなどにおいては、そのほか環境(空調・電源など)が重要視される傾向があるものの、ケーブル類は重要な要素です。
サーバーを支える基盤となるため、システム環境を整え信頼性を高めるためにも大切なポイントとなります。
ケーブルの先に何がつながっているのか、何が原因で不具合が起きているのかを一発で判断できない状況はよくありません。物理インフラの品質を高め、しっかりと維持していくことで、安定運用が行えるようになります。
専門知識をもっている方がケーブリングを行うこともポイントの一つですが、もし基本的に物理インフラを整えることが難しい場合は、プロの方に依頼する方法もあります。
信頼性を落とさないようにするためにも、また、作業性や管理性が落ちないようにするためにも、物理インフラの整備をしっかり行いましょう。
ケーブリングでのポイント
快適なネットワーク環境を整えるためにも、サーバーケーブリングは特に重要です。
特に、通信速度の関係や性能の低下などを招いてしまう恐れがあります。情報セキュリティにおいても、障害が起きてしまったり、快適なネットワーク環境が得られなかったりするかもしれません。
配線処理は面倒になってしまうかもしれませんが、次の点について注意しながら行いましょう。
- 作業スペース
- エアーフローの確保
- 視認性
それぞれのポイントについて解説します。
ポイント①:作業スペース
サーバーを設置するためにも、作業スペースを確保するのは大切です。サーバーラックやネットワークスイッチなど、配線する際にスペースを確保しておくと、様々な作業を行う上で快適に行えます。
仮で配線した状態のまま、サービスがスタートする可能性もあります。ケーブリングを安易に考えず、サーバーをケーブリングをする時には、設置する位置や配線の位置なども含めしっかりと検討しましょう。
ポイント②:エアーフローの確保
サーバーなどの機器によって、吸気や排気の場所が異なります。そのため、吸気・排気をしっかりと行えるように配置することで、効率よい空気の循環ができるようになります。
旧式のものやあまり高くない機器の場合は、側面吸気・背面排気のものが多くあるようです。物によっては、スイッチで前面・背面の設定が行えるものもあります。
配線の長さを考えたうえで、サーバーを設置するようにしましょう。
ポイント③:視認性
サーバーケーブリングでは、視認性も重要です。パッと見てどのケーブルが何なのかがわかるようにしておくことで、通信障害などの問題が起きた時に対処しやすくなります。
表に色合いを起こすこともポイントです。綺麗に整頓するだけでなく、見ただけで「誰でもわかる」状態にしておくようにしましょう。
また、ケーブルでまとめておくことやケーブルガイドを設置しておくことで、誰でも何かが起きた時に対処しやすくなるのでおすすめです。
色で判断するだけでなく、タグをつけておくことで、配線がどうなっているかを認識しやすくなります。
ケーブリングを正しく行わないとどうなる?
サーバーケーブリングの重要性について紹介してきました。それでは実際に、ケーブリングを正しく行わなかった場合、どのような事態が発生してしまうのか考えていきましょう。
作業効率が低下
ケーブルが作業しようと思った場所に乱雑な状態であると、作業がしにくくなってしまうため、作業効率が落ちます。
また、高密度なパネルを使用するタイミングで作業性が落ちてしまうなどというデメリットが生じてしまうかもしれません。
そのほか、ネットワークスイッチの大きいものを導入したところ、混雑した状況となってしまいケーブルが溢れてしまうという可能性もあります。
設置する場所のスペースなどを考えたうえで導入・ケーブリングを行いましょう。
ケーブルを物理的に壊す可能性
しっかりとケーブリングができなかったために、ケーブルが断線する可能性が考えられます。
また、設置したケーブルが見えにくい状態だった場合、無理にねじってしまい断線する可能性も考えられます。
そのほか、机の下で乱雑に散らばったコードを椅子や足などで踏みつけてしまい断線してしまうかもしれません。
そういった物理的破損の可能性を下げるためにも、正しいケーブリングを行うことが大切です。
セキュリティ面の不安
しっかりケーブリングが行えなかった場合、パッチ作業でポートを間違える可能性や、工場ライン制御用のネットワークに接続する可能性があります。
第三者がLANポートを利用する可能性も考えられるため注意が必要です。正しくケーブリングを行いセキュリティ面でも、問題が起きないように準備しておきましょう。
熱暴走が起きるかもしれない
正しく設置やケーブリングができなかったばかりに、空調効率が下がる可能性や排熱によりサーバーダウンする可能性があります。
熱暴走によって、サーバーがダウンすると幅広い範囲に迷惑がかかってしまう可能性があるので、排熱などが正しく行えるように注意が必要です。
サーバーの温度が上がりすぎてしまうのは故障の原因となる可能性もあります。
配線だけでなく、サーバーそのものの密度をあげてしまうのも注意が必要です。正しく、排熱についても行えるような環境を整えるようにしましょう。
ケーブリングは大切!作業性を上げるためにもしっかりしよう
物理インフラを整えておくことは、作業性や管理性を維持するためにとても重要です。ネットワークの接続を安定させるためにも必要なもののため、サーバーケーブリングはしっかり行うようにしましょう。
また、空調や電源関連の対応もしっかりと行うことで、より安定した運用が行えるので大切です。
プロの方に依頼して、ケーブリングしてもらうことも検討しましょう。
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