ファイルサーバーの肥大化対策とは?整理する4つのポイントを解説!
ファイルサーバーの容量が足りない場合は、肥大化対策をしてストレージを確保することが重要です。
本記事では、ファイルサーバーの肥大化対策とデータを整理するコツなどについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
ファイルサーバーが肥大化する原因とは?対策前に知っておくことは?
ファイルサーバーの容量が足りない場合、まずやるべきこととしては肥大化の対策です。
そもそも、事業のインフラを安定させるためにも率先して肥大化対策をやっておくべきでしょう。
その理由は、肥大化が進むとファイルサーバーが圧迫されて問題が発生する可能性が高くなるため。ここでは、どのような問題やトラブルが発生するのか、そもそも容量が足りなくなってしまう原因などについて解説しています。
容量が足りなくなる原因
ファイルサーバーの容量とは、そのサーバーのディスク容量を意味します。
社内コンピュータをファイルサーバー化している場合は、そのコンピュータのHDD(ハードディスク)によって容量が変わります。
一報レンタルサーバーの場合、プランによって「MB〜GB~TB」などと上限が割り当てられているため、その範囲内で運用しなければなりません。
容量が足りなくなる要因として、下記の3つの原因が挙げられます。
- データ量の増加
- データ数の増加
- 不要データの蓄積
そもそも、文書(テキスト)のみと写真やグラフが添付されたデータとでは、ファイルボリュームが違います。
しかも、添付された写真・画像が高画質であるほどデータ量は膨大。低画質でも問題ない写真・画像を保存していたり、高画質の写真を添付した資料を保存していたりすれば、容量はすぐに足りなくなるでしょう。
企業の電子化が進んだことで、現代社会においては紙媒体でやり取りしていた資料の多くが電子文書に置き換わっています。
つまりインターネットの普及により、電子文書でやり取りする環境が整ったことも、現代において肥大化対策が注目されている要因の1つ。しかし、保管しているデータのなかには、不要となったり破損して開けなくなったりと不便を生じるケースも少なくありません。
肥大化が進むと発生する問題
前述した原因でファイルサーバーが肥大化していたら、下記のような問題が発生する可能性があるため注意しなければなりません。
- サーバーにアクセスができなくなる
- サーバーが起動しない
- ダウンロードやアップロードに時間がかかる
- ファイルが開かない
- ファイルが開くのに時間がかかる
- 保存ができない
- 頻繁に再起動・ハングアップ・フリーズする
- エラーメッセージが表示される
また、このような直接的な問題だけでなく、セキュリティリスクが生まれたりBCP対策が間に合わないなどの運用上の危険性が伴うことにも留意しなければなりません。
結果として、業務効率が低下する要因にもなり管理や運用コストも増加することが懸念されます。
ファイルサーバーにおける肥大化対策の重要性については、よく理解しておきましょう。
ファイルサーバーの肥大化対策としてデータを整理する4つのポイントを解説!
ファイルサーバーの問題が発生してからでは、対処しても遅いです。
場合によってはインシデント発生に伴い、ファイルサーバーにある大事なデータが失われてしまうリスクもあります。
インターネット上のトラブルを防ぐためにも、肥大化対策はおすすめ。ここでは、そんな肥大化対策においてファイルサーバー内のデータを整理するポイントを紹介しています。
フォルダの階層構造の見直し
サーバー内のデータを保存するには、階層構造によって管理することが効率的です。
フォルダ内の階層構造を見直し、ファイルサーバーの肥大化対策を心掛けましょう。
そもそもフォルダの階層が増えるほど、膨大な容量を必要とするだけでなく業務の生産性が低下します。
データ名のルール統一
ファイルサーバーで共有化しているユーザー間で、データ名のルールの統一をしておきましょう。
ルールを統一しておかなければ、過去に作った同じファイルがあるにも関わらず、別の名称で同じファイルを保存してしまう可能性があります。
データの圧縮とアーカイブ
削除できないデータは、アーカイブしておくことをおすすめします。
アーカイブとは、永久・長期保管が必要なデータやアクセス頻度の低下したコールドデータと呼ばれる仕組みを安全に運用するための方式のこと。ファイルサーバーから切り離し、光ディスクや磁気テープ、クラウドストレージなどの適切なメディアに保存します。
ファイルサーバーから切り離したくない場合は、データ圧縮するとよいでしょう。
データ圧縮することで、記憶装置上で占有する領域を小さくすることができます。
使っていないデータをまとめるフォルダの構築
使っていないデータはファイルサーバーから削除することが肥大化対策に繋がりますが、削除した後に必要になったというケースもあることでしょう。
データを一時的に保管するフォルダを作り、そこにまとめておくと管理しやすいです。
さいごに|ファイルサーバーの肥大化対策をしよう!
今回は、ファイルサーバーの容量が足りないときの原因やその対処法について解説してきました。
肥大化対策することでBCPやデータのバックアップへの悪影響を防止できます。
ファイルサーバーの肥大化対策を行い、データの最適化を図りましょう。
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