ワイズのUTM「STEALTH ONE」の評判は?特徴・口コミ・おすすめモデルを徹底解説!
セキュリティ機器として定番の「UTM(統合脅威管理)」ですが、導入を検討しているなかで「ワイズ(Y’S corporation)」という企業の名前を目にした方もいることでしょう。
ワイズが提供するUTM「STEALTH ONE」シリーズは、国内企業を中心に着実に導入実績を増やしており、その性能やサポート体制に注目が集まっています。
とはいえ、実際に「どのような特徴があるのか?」「評判はどうなのか?」「どのモデルを選べばいいのか?」といった点は、導入前にしっかりとチェックしておきたいところです。
本記事では、株式会社ワイズが展開するUTM「STEALTH ONE」シリーズについて特徴や口コミ、導入メリット、さらにはおすすめモデルまで徹底的に解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
UTMなどのセキュリティ機器開発に特化!株式会社ワイズとは?
UTM「STEALTH ONE」シリーズを開発・展開している株式会社ワイズは、ネットワークセキュリティ分野に特化した日本のIT企業です。
法人向けのセキュリティ機器やソリューションを数多く手がけており、中小企業を中心に多くの導入実績を持つ注目企業のひとつです。
特に、ワイズのUTM製品は導入のしやすさと多機能性を両立しており、「難しい設定が不要」「サポートが手厚い」といった声も多々見られます。
こうした製品づくりの背景には、ワイズ独自の開発体制や、中小企業の現場ニーズを的確に捉えた戦略が反映されています。
株式会社ワイズの歴史とは?
1995年4月に設立された株式会社ワイズは、IT関連のOA機器やサービスを提供している企業です。
初期には、コンピュータ周辺機器や情報機器の販売を行っていましたが、その後、ネットワークセキュリティ機器を中心に事業を拡大。
現在では、UTM(Unified Threat Management)などのセキュリティ機器に加え、オフィス全般に向けたソリューションを提供する商社事業も手掛けています。
代表は、企業理念として「お客様がより良い企業運営をできる環境を整備すること」を掲げており、IT・デジタル技術とデータの活用を通じて、ビジネスモデルや組織の変革を推進することに注力しています。
そのなかで、最適なオフィスネットワーク環境の構築・設計だけでなく、必要とされる商品やサービスを自ら生み出すことにも力を入れているのです。
ワイズは長年にわたるハードウェア・ソフトウェアの生産やライセンスの輸入を通じて蓄積したノウハウと、海外のメーカーやサプライヤーとの強力なネットワークを活用しています。
この強みを活かし、日本経済の屋台骨である中小企業向けの商品開発やサービス運用に注力しています。
セキュリティ事業への転換
2000年代後半から、情報セキュリティの重要性が高まるなか、ワイズはセキュリティ機器の提供に力を入れるようになりました。
2010年以降、ネットワークセキュリティに特化したUTM(Unified Threat Management)シリーズを取り扱うようになり、企業のデータ保護やリスク管理を支援するための技術提供に注力しています。
これにより、同社は単なる機器販売だけでなく、セキュリティ面でのソリューション提供を重要な事業領域として確立。変化するインターネット環境やサイバーリスクに対応するため、企業や組織向けに高性能なセキュリティシステムを提供し、信頼を築いてきました。
「STEALTH ONE」シリーズの誕生背景
「STEALTH ONE」シリーズは、ワイズが中小企業向けに開発した統合脅威管理(UTM)アプライアンスです。
セキュリティに特化したこの製品は、複雑化するネットワーク環境において、専門知識がなくても簡単に導入・運用できることを目指して誕生しました。
ワイズは、ハードウェア・ソフトウェア開発やライセンス輸入を通じて豊富なセキュリティノウハウを蓄積しており、その経験を活かして「STEALTH ONE」を開発。
特に、IT部門がない中小企業でも手軽に利用できるよう、ウイルス対策やスパム対策、URLフィルタリングなどの基本的なセキュリティ機能を統合した製品として提供されました。
その後、2014年にはグローバル展開している大手ベンダーのQuick Healとの共同開発により、ユーザーインターフェースを再設計し、さらに高度なセキュリティ機能を搭載した後継モデル「Gシリーズ」が登場。現在では、エンドポイントセキュリティやネットワークストレージなど、多機能を備えた製品群として進化を遂げています。
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ワイズのUTM「STEALTH ONE」シリーズの魅力とは?特徴・性能を徹底解説!
株式会社ワイズが提供するUTM(統合脅威管理)「STEALTH ONE」シリーズは、セキュリティー対策が難しいとされる中小企業に特化して開発された、非常に優れたセキュリティーソリューションです。
高度なセキュリティ機能を持ちながらも、簡単な導入と運用を実現しており、初心者でも扱いやすい設計がされています。
中小企業向けの特性を持ちながら、企業の規模や業種に関わらず幅広いネットワーク環境で活用可能です。
「STEALTH ONE」の大きな特徴は、最新の脅威に対する高度な検知力を誇り、あらゆるネットワークセキュリティのリスクに対応できる点です。
また、物理アプライアンス型と仮想アプライアンス型の2種類が用意されており、柔軟な運用が可能です。
加えて、ネットワーク管理者が設定や運用に煩わされることなく、安全な環境を維持できるよう、直感的な管理画面とサポート体制が整っています。
STEALTH ONEシリーズの主な機能と特徴
「STEALTH ONE」シリーズは、統合脅威管理(UTM)機能を備えたセキュリティソリューションで、複数のセキュリティ機能を1台で提供します。
具体的には、ファイアウォール、アンチウイルス、侵入防止システム(IPS)などが統合され、複雑なセキュリティ管理を簡素化します。
また、リアルタイムで脅威を検知し防止する高度なセキュリティ技術を搭載。さらに、VPN機能を活用することで、安全なリモート接続が可能となり、クラウドや仮想化環境にも対応可能です。
これにより、企業規模にかかわらず、柔軟かつ強固なセキュリティ環境が整います。
ユーザーに優しいインターフェース
「STEALTH ONE」シリーズの大きな特徴の一つは、直感的で操作しやすい管理インターフェースです。
セキュリティ機器にありがちな複雑な設定や操作が不要で、初心者でも扱えるよう設計されています。
管理画面では、ネットワークの状態やセキュリティ状況を一目で確認できるダッシュボードが表示され、設定変更や監視作業が簡単に行うことが可能です。
さらに、ワンクリック設定機能により、煩わしい設定作業を最小限に抑えることができます。
このような使いやすさが、中小企業にとって大きな魅力となり、IT専任者が不在でも運用しやすい環境を提供しています。
高度なセキュリティ対策
「STEALTH ONE」シリーズは、最新の脅威に対応するための多層的なセキュリティ機能を搭載しています。
未知のウイルスに対しても、ヒューリスティック分析やサンドストーム機能を用いることで高い検知力を発揮し、ゼロデイ攻撃への対応力を備えています。
さらに、ファイアウォールやIDS/IPS(侵入検知/防止システム)など複数の防御機能を連携させることで、外部からの攻撃を防ぐだけでなく、内部からの不正な通信や拡散もブロック。
ランサムウェア対策にも効果的で、企業のネットワーク全体を包括的に守る強固なセキュリティ環境を提供します。
ワイズのUTMは実際どう?口コミ・評判から徹底解説!
ワイズのUTM「STEALTH ONEシリーズ」は、主に中小規模オフィス向けに最適化されたセキュリティ製品です。
セキュリティベンダーとしての地位を確立し、特にコストパフォーマンスの高さや、シンプルな操作性が特徴とされています。
ここでは、下記の5つの評価ポイントで、実際に利用している企業の口コミや評判を元に徹底的に考察していきます。
- 価格(評価|★★★★☆)
- 性能(評価|★★★★☆)
- スループットと接続安定性(評価|★★★☆☆)
- 導入のしやすさ(評価|★★★★★)
- サポート体制と国内企業の安心感(評価|★★★★★)
それでは、詳しくみていきましょう。
5つの評価ポイント
ワイズのUTMには、どのような特徴がみられるのでしょうか。
評価するポイントによって評価基準が異なるため、それぞれで判断したほうがよいでしょう。
ここでは、各評価ポイントごとに考察しています。
UTMメーカーのおすすめランキングは、こちらの記事で紹介しています。
価格(評価|★★★★☆)
ワイズの「STEALTH ONE」シリーズは、中小企業向けにコストパフォーマンスがよいと評価されています。
価格帯は、機能やサービスを考慮したうえで非常にリーズナブルとされており、特にコスト重視の企業には最適な選択肢です。
ただし、代理店ごとに販売価格が異なることがあるため、購入時には価格の確認は必須。大手製品と比べると、かなり手ごろな価格帯で、中小企業にとってはコストを抑えつつ、必要なセキュリティ機能が手に入る点が強みです。
性能(評価|★★★★☆)
「STEALTH ONE」は、安定した性能を提供しており、特に中小企業のネットワークにおいては非常に有効です。リアルタイムでの脅威検知や高度なセキュリティ機能が評価されています。
また、ネットワーク管理がシンプルで、初心者でも扱いやすいため、セキュリティに詳しくない企業でも安心して導入できます。
スパムやフィルタリング機能が強化されており、幅広いネットワーク環境に対応できる点が好評です。
スループットと接続安定性(評価|★★★☆☆)
「STEALTH ONE」シリーズのスループット性能は、モデルによって異なります。
・S900モデル
ファイアウォールスループット | 750Mbps |
アンチウイルススループット | 500Mbps |
VPNスループット | 320Mbps |
・G302モデル
ファイアウォールスループット | 200Mbps |
アンチウイルススループット | 45Mbps |
VPNスループット | 165Mbps |
これらの性能は、中小企業の通常の業務には十分対応可能。大規模な企業や高トラフィック環境においては、他の高性能UTM製品に比べてスループットが低めであるため、やや物足りなさを感じる場合があります。
それでも、中小企業の使用には十分対応できるレベルであり、コストパフォーマンスを重視する企業にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
導入のしやすさ(評価|★★★★★)
「STEALTH ONE」の最大の魅力は導入の簡便さです。
ネットワーク管理やセキュリティ設定が非常に直感的で簡単に行える点が評価されています。特別なITスキルがなくても、誰でも手軽に設定を行えるため、導入から運用までの負担が軽減されます。
この操作性の良さは、専門的な知識を持たない中小企業にとって大きな強みとなります。
サポート体制と国内企業の安心感(評価|★★★★★)
ワイズは、日本国内でのサポート体制が非常に充実していることから、特に国内企業に安心感を提供しています。
日本語でのサポートが受けられ、トラブルが発生した際にも迅速かつ丁寧に対応してもらえる点が、企業にとって非常に心強いです。
日本国内に本社がある企業にとっては大きな安心材料となり、導入後もトラブルなく運用できるという評判があります。
総合評価
「STEALTH ONE」シリーズは、中小企業向けのセキュリティソリューションとして非常に優れた選択肢といえます。
コストパフォーマンスの高さや、簡単に導入できる操作性が特に評価されています。また、国内サポートの充実度は、国内企業にとって大きな安心材料となり、特に初心者やITリソースが限られている企業にとって大きな強みです。
一方で、大規模な企業向けの高負荷環境においてはやや物足りない部分があり、トラフィックが多いネットワークではスループットに対して若干の不安を感じることがあるかもしれません。
それでも、中小規模のオフィスや店舗にとっては必要十分な性能と信頼性を提供しており、コストを抑えながらも強力なセキュリティ機能をもつ製品としておすすめです。
導入するならどれ?ワイズおすすめの「STEALTH ONE」シリーズ3選!
「STEALTH ONE」シリーズは、中小企業から大規模企業まで対応するセキュリティ製品を提供しています。
特に、ネットワーク環境を守るための多彩な機能と高いパフォーマンスが評価されていますが、実際にどのモデルを導入すべきかは企業の規模や用途によって異なるでしょう。
ここでは、コストパフォーマンスを重視する小規模オフィス向けから、高機能・高セキュリティを求める中堅・大規模企業向けまで、厳選した3つの「STEALTH ONE」シリーズを紹介します。
それぞれの特徴を理解し、最適な製品を選ぶ参考にしてみてください。
S902シリーズ|トリプルセキュリティエンジン搭載の最新型モデル
「S902シリーズ」は、トリプルセキュリティエンジンを搭載し、企業のネットワーク環境を多層的に守る最新型のモデルです。
スパムフィルタリングやファイアウォール、侵入検知機能を高度に統合しており、小規模オフィスでも十分なセキュリティを提供します。
加えて、手頃な価格帯で高機能を提供しており、特にコストパフォーマンスを重視する企業におすすめです。
C-BOXⅢシリーズ|内部構造を改良したサーバーラックモデル
「C-BOXⅢシリーズ」は、内部構造の改良によりさらに効率的な運用が可能なサーバーラックタイプのモデルです。
データセンターや中堅企業向けに設計されており、高い耐障害性と拡張性を備えています。
また、非常時にも強い耐久性を発揮する非常用蓄電池とソーラーパネルオプションを備え、BCP(事業継続計画)対策にも最適です。
中堅企業のシステム運用を支える強力な選択肢となります。
LSシリーズ|ネットワークストレージサーバーでデータ管理を強化
「LSシリーズ」は、ネットワークストレージサーバーとして、データの保存と管理に特化した製品です。
最大12TBまで対応可能な大容量を持ち、企業の重要データをセキュアに管理できます。
また、電子帳簿保存法にも対応した新モデルもあり、法的要件を満たしつつ、データ保護機能を強化したい企業におすすめです。
データのセキュリティを重視する中小企業や成長企業におすすめのモデルです。
ワイズ製UTMについてもっと知りたい!どこに相談すればよいの?
ここまで、ワイズ株式会社が手がける「STEALTH ONE」シリーズについてご紹介してきました。
「気になるけど、実際に使った人の意見が知りたい」
「うちの環境に合うのか、専門家に聞いてみたい」
そんな疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そのようなときは、「STEALTH ONE」シリーズを熟知した専門スタッフが在籍する弊社にぜひご相談ください。
導入にあたっての不安や製品の仕様、ご利用中の環境との相性など、丁寧にご案内いたします。
さいごに|評判を活かしてワイズ製UTMの導入を前向きに検討しよう!
ワイズの「STEALTH ONE」シリーズは、その高いセキュリティ性能と使いやすさで、小規模オフィスから大企業まで幅広いニーズに対応しています。
評判や口コミを元に製品を選定し、実際の導入を検討する際は、自社のニーズに最適なモデルを選ぶことが大切です。
導入後のサポート体制も充実しており、安心して運用を始めることができます。
日本国内向けに特化したサポート窓口があり、万が一のトラブル時にも迅速に対応してもらえる点が魅力的。ワイズ製のUTMが持つ特徴と評判を踏まえ、自社にとって最適なセキュリティ対策を選び、導入を前向きに検討してみてください。
強固なセキュリティを構築し、安心してビジネスを運営するための第一歩として、ワイズ製UTMの導入を考えてみましょう。
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